星の国から星の街へ(旧 ヴァン・ノアール)

2024/07/22(月)12:11

女性初の「アメリカ大統領誕生」への風は吹くのだろうか?

本帰国で再発見!(103)

 今朝のニュースでバイデン大統領が選挙戦から撤退する事を知りました。テレビ討論での失敗の後、党内議員からの撤退要請、共和党の結束を更に高めたらしいトランプ大統領の襲撃事件、コロナ感染とバイデン大統領の決断が迫られる中、民主党の重鎮である元オバマ大統領の助言も大きな後押しになったようです。  後任の候補として現職大統領の意思を尊重し「ハリス副大統領」の名前が挙げられています。カリフォルニア州出身の59歳、父親がジャマイカ人、母親がインド出身の移民2世で2020年の大統領選に勝利したバイデン大統領によってアメリカでは女性初の副大統領に選ばれました(この年、議員1期目ながら民主党の候補者指名争いに挑戦、支持が広がらずバイデン氏支持へ)  当時は私も「何か新しい風を・・」と期待したのを覚えていますが、その後あまり名前を聞かないと思っていたら今朝のネットの記事に「目立った実績はないようで、特に移民対策を任されたにも関わらず就任から5か月あまりメキシコ国境の現場に足を運ばず共和党から批判された」というのもありました。  バイデン候補撤退の報を受けてトランプ候補は「バイデン候補よりハリス候補の方が倒しやすい」とコメントを出していますが、少なからず危機感はあるのか世界が注目するアメリカのウクライナ支援に関して「自分が大統領になってロシアに利するという事はない」と電話でゼレンスキー大東陽に伝えたそうです。  アメリカ国民にとって「再びアメリカを偉大な国へ」のスローガンがどんなに惹き付けられるものなのか理解できますが、外国人としては少しでも世界平和に貢献する国であって欲しいと願います。  因みに女性初の大統領誕生かと注目を浴びた2016年の「トランプ候補 VS クリントン候補」による大統領選ではクリントン候補が一般投票でトランプ候補より286万票以上多く獲得しながらも勝利要件である選挙人団の過半数以上(306人)を獲得したためトランプ候補が勝利したと「池上彰の世界情勢2024年」に書かれています。アメリカの複雑な選挙制度のしくみについても同著に説明があり池上氏は「当時のアメリカ国民は総体としてはクリントン候補を選んでいた」と見解を述べています。  11月の選挙まで更なる出来事がと想像されますが、アメリカ国民の判断が大いに気になるところです。

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