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星の国から星の街へ(旧 ヴァン・ノアール)

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2024.08.16
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 NHK特集ドラマ「昔はおれと同い年だった田中さんとの友情」を今日見逃し配信で見ました。「銃声のない戦争ドラマ」で多くのシーンが神社の境内や神社の管理人用の古い住居のためか、まるで戦争の犠牲者への鎮魂歌のような心安らぐドラマで「涙腺が・・」になるドラマを久々に見た気がします。

 主人公は小学校6年生(11歳)の「拓人」で友達2人とたまたま神社の境内にスケートボードをしに行ったところから物語が始まります。82歳で70年間神社の管理人をしている田中さんがスケートボードに興味を示し試しにと乗って転倒、腕を骨折してしまったため3人は田中さんの身の回りのお手伝いをするため神社へ通う事になります。

 日を重ねるうちに田中さんのお父さんとお兄さんが戦死した事、そして11歳の時に空襲によってお母さんと妹を火事で亡くし(ドラマではこの空襲での死者23人のうち2人が田中さんの家族という設定です)天涯孤独になりながらもお寺や神社からの温かい支援を受け、家族や戦争の犠牲者を弔いながら平穏に暮らしてこれた事にただただ感謝する田中さんの穏やかな性格に3人は特別な思いを持つようになります。

 田中さんの体験を学校の生徒、近所の人々、自治会の人達にも知って欲しいと3人は田中さんに「語り部」をお願いします。話がほぼ終わり最後の小学生からの質問とその受け答えは「刺さる」ものがありました。
 
 質問:「軍国少年だったあなたが何故戦争はいけないという気持ちになったのですか?」
田中さん:「学校で戦意を煽る教科書に黒い墨を入れるように教師から言われ割り切れない思いのまま塗りつぶしていると、その教師が廊下に出て泣いていました。どうして泣いているんだろうと・・しばらく考えて自分の頭で考えずに回りに流されて戦意を煽った事がただただ情け無かったのだろうと気付きました」



 最期の質問は小学校1年生の女の子からのホッとする「田中さんの好きな食べ物は何ですか?」に対して田中さんは神社のお祭りで拓人がプレゼントした「チョコバナナです。あんなにキラキラした食べ物は初めて見ました」と。2人の友情(田中さんが亡くなった後も)は永遠に続く事を感じさせるシーンでした。戦争の伝え方って色々あるんだなぁとある意味新鮮な気持ちで見終えました。戦争体験を聞くチャンスがあまりない子供達には是非見て欲しいドラマです。





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最終更新日  2024.08.16 15:18:38
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