|
テーマ:北海道のおいしいもの(1864)
カテゴリ:本帰国で再発見!
昨年末に本帰国して「ゴールデンカムイ」が話題になっている事を初めて知りました。明治末期から日露戦争終結直後までを北海道・樺太を舞台に繰り広げられる金塊を巡るバトル漫画でやっと読み始めたところです。アイヌの狩猟を中心にした食文化についても記載があり、思い出したのはずっと以前一時帰国の際旭川に住む友人を訪ねそこのルイベ専門店で「ルイベ」を食べた事です。(残念ながらお店の名前を憶えていません)それまで札幌の飲食店で食べたルイベは一体何だったんだろうというほど、薄くハムのように切られ程よく凍った状態で出されたルイベの味は絶品以上の物でした。
ふとルイベは自宅でも作れるのかと調べてみると−200℃以下の冷凍が必要で(アニサキス等の寄生虫を死滅させるため)家庭用の冷蔵庫は−100℃が限度なので数日間冷凍庫に置かなければならないという事でした。そこで近所の懇意にしている小さな鮮魚店で魚を買ったついでに聞いてみると「うちでルイベにしてあげますよ。試食をしてこれでOKという事であればお買い上げ下さい」という嬉しい対応でした。お店の冷凍庫は−600℃で数時間で出来るそうで、お願いして翌日取りに行きました。 カイワレも載せてわさび醤油で。 凍らせた秋サケを解凍して刺身のように切って大根の千切りも付け合わせに入れてくれました。「凍った状態で食べるのでは?」と聞くと「本来は解凍して食べる物なんです」と店主の答えです。肝心の味は刺身では味わえない魚の旨みが凝縮されている感があり、冷凍庫替わりに雪の下に埋め保存食として食べた先人アイヌの人達の知恵には敬服です。因みにアイヌ語の「ル」は溶ける、「イベ」は食べ物の意味だそうです。 店主によると秋サケはルイベの素材としては、それほど美味しくはなく6月が旬の紅サケやサクラマスの方が身がしまり油ものっていてお勧めという事でした。6月が待ち遠しいです。 余談ですがサケとマスの違いは何だろう?と調べると明確な違いはないと出てきました。サクラマスではなくマスは12月に入りますよと店主が言っていたので、ルイベ用のマスを買いに行く予定です。気軽にどんな質問にも答えてくれる(魚の簡単調理の仕方も)店主の存在は有難く、本当に「餅は餅屋」を実感しています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[本帰国で再発見!] カテゴリの最新記事
|