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星の国から星の街へ(旧 ヴァン・ノアール)

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2025.01.31
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カテゴリ:本帰国で再発見!
 1890年にゴッホがオーヴェールで自殺し、滞在していたラブー亭に600点ほど残された絵画の一枚が「医師​ガシェの肖像」でした。決して傑作とは言えないらしいこの絵は1897年ゴッホの弟テオの妻ヨーがデンマーク人コレクターに300フランで売った後、13人の持ち主を経て1990年のクリスティーズの競売で大昭和製紙の元会長が約124億5千万円で落札しました。日本で一般公開された事はなくウィキペデアでは1996年に同氏の死後2回競売にかけられ2019年の時点で所在不明という謎多き1点になっています。

​​ 昨年読んだ望月諒子著「大絵画展」はこの事実を踏まえて、その後1990年の競売で競り負けたフランス人コレクターがこの絵を取り戻すまでの経緯が描かれています。そして「大絵画展」では投機目的で値段を吊り上げ、絵画を売り買いする裏事情についても書かれていて、絵画好きとしては複雑な気持ちにもなりました。

               
個人蔵(或いは所在不明)        オルセー美術館蔵

  油彩のガシェ医師の肖像画は2枚だけで右は左を複製した1点らしく、ゴッホの死後ガシェ医師に贈られ、ガシェ医師の死後に遺族がオルセー美術館に寄贈した経緯を見るとほぼ同じ絵がドイツナチスによる影響を受けたり、投機目的で翻弄されたりと違った運命を辿っている事にもしみじみします。
​​


死の2か月前からゴッホが滞在していた「ラブー亭」3階の屋根裏部屋(芸術新潮から)


 ゴッホの最期を看取ったガシェ医師の肖像画はゴッホ好きとしてはやはり鎮魂のためにも「ラブー亭」に飾って欲しいものだと思います。原田マハ著「リボルバー」でラブー亭にはゴッホの絵が一枚も無い事、ゴッホの自殺に使われたらしいリボルバーを競売に出品した理由を「ラブー亭にゴッホの絵を飾るため」とある事も思い出します。









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最終更新日  2025.01.31 12:30:17
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