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テーマ:政治について(20517)
カテゴリ:本帰国で再発見!
3年前の2月24日にロシアのウクライナ侵攻が始まり、来週の月曜で侵攻から3年目となる中トランプ大統領の公約の1つでもある「ウクライナ戦争の早期終結」に向けて様々な情報も流れています。「ウクライナは侵攻前の領土を取り戻す事は出来ない」とか「NATO加盟は不可能」についてはアメリカ側の思惑が見え隠れします。
侵攻が始まってからロシアとウクライナの歴史については自分なりに調べてみたつもりですが、昨晩のNHK「映像の世紀 バタフライエフェクト プーチンとゼレンスキー ロシアとウクライナの100年」を見て両国の「兄弟の国」とは決して思えない血なまぐさい歴史をインパクトのある映像を通して知る事が出来ました。 番組タイトルの100年(3度の戦火)は1917年のロシア革命によってロマノフ王朝が倒れロシアと文化・習慣、言葉が違うウクライナがロシアから独立するための戦争から始まりました。独立を勝ち取るものの1922年のレーニンによる「ソビエト連邦樹立」によってソビエトに連合されてしまいます。 2度目の戦火は1941年の第二次世界大戦中にスターリンの圧政に反発するためにドイツナチスの後押しを得て起こした独立戦争です。当時の映像は悲惨を極めるものでウクライナに住むユダヤ系住民はドイツナチスからも命を奪われていきます。戦後再びソビエト連邦に組み込まれ、1991年のソ連崩壊によってやっと独立を果たす事が出来ます。 2022年に始まった3度目の戦火は独立のためではなく新たなウクライナの方向性として「EU加盟」を示唆した事がロシア(プーチン大統領)の逆鱗に触れた事が一因だと思いますが、この戦争によって大きくクローズアップされたゼレンスキー大統領の事はかつてロシアでも活躍するコメディアンであったというくらいしか私は知りませんでした。 ![]() ![]() 番組で紹介したのは2015年のコメディアン時代にウクライナで2人に1人は見たというドラマで自作自演の「国民の僕」でした。内容は「政府の腐敗を非難する動画がソーシャルメディアで話題になったウクライナの高校教師が、まったく意図せず選挙で大統領に」です。3シーズンに渡って放送され好評を得て「大統領になる野心も芽生えた」とか「不利と言われていた立場を逆転して2019年の大統領選挙で大差で勝利を得るきっかけにもなった」ドラマだそうです。 2000年に大統領となったプーチン大統領とゼレンスキー大統領が背負うロシアとウクライナの100年の物語はそろそろ1つの幕を閉じるのかと思いますが、今後の停戦協定ではこの先に火種を残さないものになって欲しいと願うだけです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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