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カテゴリ:本帰国で再発見!
今月15日まで北海道立近代美術館で開催の「歌川国芳(1797-1861)展」に昨日行ってきました。浮世絵というとすぐ浮かぶのは「葛飾北斎(1760-1849)」「喜多川歌麿(不明-1806)「歌川広重(1797-1858)」で歌川国芳を知ったのは2023年の朝ドラ「らんまん」で国芳の元で彫師をしていた「岩下さん」が登場した時でした。ドラマの中で岩下さんが猫を描く事が多かった国芳から「猫の彫り」だけは誉められたという台詞もありました。
「ハンサム」「ビューティー」「モンスター」等6つのジャンル別に220点の浮世絵が展示され、3時間ほどあれば十分と思って行ったのが最後は駆け足のようになってしまい、パネルをじっくり読んで国芳を満喫するには少なくても半日は必要だったと思います。 ![]() ![]() 宮本武蔵と巨鯨 1847年頃 写真撮影が許可された3枚のうちの1枚で江戸時代初期に活躍した武芸者「宮本武蔵」が肥前の国の海上で鯨退治をしている絵です。Kuniyoshi’sクローズアップの解説もなかなか斬新です。因みに鯨退治の理由は不明でパネルには「鯨が気の毒になります」とあります(^^)/この絵は北海道では初上陸の「イマーシブ(没入型)体験」で使われ壁3面の大型スクリーンで泳ぐ巨鯨は圧巻でした。 宮本武蔵だけでなく歴史に名を残す人物や「源平合戦」「川中島の戦い」「赤穂事件(討ち入り)」等など多岐に渡る歴史上の出来事を描く秀作で国芳の「奇才振り」を見た気がします。そして美人画に描かれる着物の柄の美しさについては実家が染物問屋であった事から色の美については生まれながらの才があったのではという説明でした。 国芳の意外な一面としては師弟関係のない「葛飾北斎」をリスペクトし続けた事、西洋絵画への憧れがあり自身でも西洋絵画を集めるなど探求心が旺盛だった琴、弟子が多く親しまれた事、倹約令をしく幕府への風刺画を描き危うく捕縛されそうになった事、そして「刺青」の流行をもたらしたのが描いた浮世絵の影響だった事などなど・・正に「江戸エンタメの最高峰!」という感じです。 現在放送中のNHK大河「べらぼう」で国芳の登場は?と思っていましたが国芳が生まれた年に「蔦屋重三郎(1750-1797)」は亡くなっています。ただ検索するとドラマの中で国芳の作品が登場したり彼の作品が物語と関連付けられる可能性はあるとあります。ちょっとミステリアスな存在の喜多川歌麿と共に国芳作品が登場するのか大河のこれからにも期待大です🐋 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2025.06.11 10:34:32
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