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テーマ:ドラマ大好き(4301)
カテゴリ:ドラマ&映画等など。
昨日放送のNHK「チコちゃんに叱られる」の3問目は「寝ている時に見る夢と将来の希望の夢は何故同じ漢字?」で実は私もずっと「何でだろう?」と思っていました。
答えは「階級制度(身分制度)」が無くなったからで「四民平等」となった明治時代になってから使われ始めたようです。一方寝ている時に見る「夢」は奈良時代の「万葉集」に100首ほどに使われていて元々は「寝目(しめ)」と読み夢に現れる(現れて欲しい)のは恋する人がほとんどだったそうです。 平安時代になって「源氏物語」に「夢のやうに」という表現が何回か登場し、この場合の「夢」は「幻」という意味合いだそうです。更に安土桃山時代には豊臣秀吉の有名な歌「~浪速のことは夢のまた夢」があり、これも幻の意味です。 江戸時代には士農工商という身分制度が作られ、生まれた土地を離れる事や仕事を選ぶ自由も無かった時代から日本は開国、明治維新となり自由に移動が出来、教育を受ける機会も増え、その中で「夢の中で別の自分を見る」事から「将来自分が希望する事(人)」の意味が加わったと番組で説明がありました。 明治になってその「夢」という意味を小説に初めて書いたのは「国木田独歩(1871-1908)」で小説「忘れえぬ人」に「~甲板の上に出て将来の夢~」という記述があるそうです。 世界的に見ても「dream」が「将来の希望」の意味も持つようになったのはイギリスでは18世紀の「産業革命」の後で自分の仕事を選べるようになった事が大きな理由のようです。 ![]() 「Dream」1935年 マティス 個人的に「夢」というとピカソ、マティス、アンリ・ルソーが描いた絵がすぐ浮かびます。「チコちゃん~」を見て気になって3枚の絵を確認してみるとマティスとピカソの「夢」は目をつぶっていて「寝ている時の夢」のようですが、アンリ・ルソーが描いた「夢」の目がしっかり開いている事に気が付きました。 ![]() ![]() 「The Dream」ピカソ 1932年 「The Dream 」アンリ・ルソー 1910年 タイトルも「Dream」「The Dream」と定冠詞(The)の有無の違いがありました。調べてみるとAI回答はDreamは「夜見る夢、将来の夢」の一方The Dreamは「特定の夢や目標を指す場合や固有名詞として使われる」と出てきました。 なるほどという感じです。ピカソの絵のモデルとなった愛人「マリー・テレーズ・ワルテル」の思いや原田マハ著「楽園のキャンヴァス」の主要人物で絵のモデルにもなっている女性「ヤドヴィガ」の絵画界への夢や目標だったのかなあと・・・。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2025.06.21 10:58:56
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