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カテゴリ:本帰国で再発見!
先週木曜日の「ヴィノスやまざき」のウィンセミナーで私にとっては劇的な出会いがありました。私の左隣で試飲していたご夫婦で、私は右隣りのいつものワイン仲間とあれこれワイン談義をしながら飲んでいたので、セミナーが終わるちょっと前に挨拶のような言葉を交わすと「私たちはシンガポールに35年住んでいて、昨年札幌に戻って来たんです」と言われ「晴天の霹靂」でした。「私は20年シンガポールに住んで一昨年本帰国しまた」と自己紹介すると私以上に驚いて「これはもうお家に来て頂いて美味しいワインを飲みながらシンガポールを語りましょう!」という事になりました。
![]() アルコール度数 13.5% 左が「ブリー・ド・モー」 早速、セミナーの翌々日の夕方のご招待を受けスパークリング、白の後の締めに「我が家にある一押しのワインを・・」とフランス・ローヌ地方の「HERMITAGE 2004」を出してくれました。北ローヌのブドウ品種シラー100%のワインです。シンガポールでのお互いの経歴や住んでいた場所の話だけでも盛り上がり、日本は酒税が低くてシンガポールよりワインの値段が安い反面、ヨーロッパ産のチーズの入手が難しく北海道のチーズではちょっと物足りなさを感じている事など共感出来る事も多々ありました。その日は運良く三越デパートで私の一番のお気に入りの白カビチーズの「ブリー・ド・モー」が店頭にあり、佐藤水産の「蟹のパテ」等を手土産で持参して、これがエルミタージュとの相性も抜群でお2人に喜んでもらえました。 このワインを今朝ネット検索すると「Tardieu - Laurent(タルデュー・ローラン)」は「ネゴシアン(自社でブドウ畑を持たず外部からワインやワインを買い付けて醸造・熟成・瓶詰・販売する生産者)」で、このタルデューが買うのは最高の栽培家の場所の良い古木だけで、購入したワインはパートナーであるドミニク・ローランの仕様に合わせて作られたオーク樽に移され2年間澱引きも硫黄の添加もなく、長期に渡るリー・コンタクト(ワインと酵母の澱を一緒に熟成)も樽の中で行われると説明があります。こんな拘り抜いた一本をおもてなしに出してくれたお2人の心遣いに感服の一言です。 余談ですが、お2人は私の憧れである季節に応じて札幌、東京、シンガポールと3拠点でこれから生活するという事で次回はいつ会えるのかな?と思いながら、もしかしてシンガポールで?と思うと「一期一会」以上になるであろうこの出会いに感謝の気持ちで一杯です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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