作詞家「安井かずみ&岩谷時子の世界」で昭和歌謡を満喫 @ TOKYO FM「村上RADIO」
9月29日放送の第67回「村上RADIO」は「女性作詞家・安井かずみと岩谷時子の世界」で同番組で日本の歌の特集は私は初めてでした。お2人は共に1960年代から70年代にかけて活躍し訳詞の仕事からオリジナルの作詞へが共通点だそうです。 1曲目は安井かずみさんの訳詞でオリジナルはエルビス・プレスリーの「GIブルース(1960年)」を坂本九さんが1961年に歌った曲です。「上を向いて歩こう」や「見上げてごらん夜の星を」を聞き慣れてている私には意外な楽曲でしたが、やはり坂本九さんの歌唱力を実感させられます。2曲目はフランス人歌手の「アダモ」自身が書いた曲を安井かずみさんが訳詞し日本語でアダモが歌った名曲です。 続いて岩谷時子さんの訳詞は越路吹雪さんが歌う「ラストダンスは私に」で、オリジナルは1960年にアメリカのコーラスグループ「ドリフターズ」の楽曲です。個人的にはいつ聞いても時代を超える名曲だと思っていて、ショーケンこと萩原健一さんがカバーした曲はセクシーな謡いぶりで最高のカバー曲だと思っています。 番組で流した曲は全12曲で中尾ミエさん、ザ・ピーナッツ、竹内まりあさん等などの名曲が流れ、どの曲を聞いても色褪せた感がないのに驚きます。最後に安井かずみさんに戻って「ザ・タイガース」が歌う「シー・シー・シー」の歌詞について村上春樹氏は「意味不明でかなりぶっ飛んでいる。この時代にこんな歌詞が書けたなんて・・」と激賞しています。ネットで歌詞を見てみると出だしは下記です。「愛のピエロが数えた 愛のこころを数えた 足しても引いてもかけても ABC and ABC and C-C-C-C」 今から56年前に沢田研二さんが歌う映像から。 1968年にザ・タイガースのこの曲をYouTubeで聴いてみましたが、沢田研二さんが若く美形でこの意味不明な歌詞を熱傷しているのにちょっとキュン💔という感じです。日本は高度経済成長真っ只中で多くの人が「明るい未来」を完全に信じていた時代かなぁと思います。ひと時こんな音楽に酔いしれているとまた明るい未来がやって来てくれる気になります。