海外野球情報
『育成リーグが誕生』 今回はメキシコの野球について見ていきたいと思います。ここ2年間で急速な人気上昇と規模拡大と目覚ましい発展を遂げているLMBですが、来季からプエブラ州にて同州政府の支援を受けて10都市を本拠地とする球団が参加する若手選手中心のリーグが創設される事が発表されました(twitter)。記事によりますと、プエブラ州は野球によって地域振興を目指しているとの事で、LMB全20球団が新リーグに参加し、ユース選手らが新しく立ち上がる10球団に振り分けられ、メキシコの若手選手らの育成を図っていこうという取り組みのようです。 個人的な印象ですが、かつてNPBにも存在した湘南シーレックスやサーパス神戸、MLBだとマイナー球団といった1軍と2軍を切り離した形に近いのかな?と感じ、選手を委託するという形になるのかな?と思います。メキシコの場合は更に20球団の若手選手をミックスして10球団に振り分けるという形を取っており、昔NPBにも存在した山陽クラウンズのような形となるのでしょうか? いずれにしても過去記事にて「LMBには2軍が存在せず、アカデミーが運営されている」と書かせていただきましたが、今回新たに実質的な2軍リーグが誕生しました。これまで19歳までにMLB球団と契約できなかった選手や見限られてしまった選手は野球を諦めるかアマチュアへの活路を求めるかという選択肢を迫られていましたが、この新リーグ創設によって人材確保が必要となる事により、これらの選手らがプロを諦めずにプレーする場ができるという事であり、間違いなく裾野拡大にも繋がるものと思われます。また、外国人枠が20人に拡大され、メキシコの選手達の活躍の場も狭まってしまっている事もあり、そういった側面も考慮して誕生したのかもしれませんね。 今季NPBでは巨人の船迫が新人王を受賞しましたが、彼は大卒社会人4年目でドラフト指名された遅咲きの選手です。日本ではまだプロ入りを諦めずに社会人野球や独立リーグでプロを目指せる環境があるものの、メキシコでは早々と諦めざるを得ない環境(欧州ではプロリーグすらないのでもっと厳しい環境です)でしたが、今回の新リーグ誕生によって遅咲きの選手も現れる可能性が出てきており、メキシコ野球の底上げに間違いなく繋がると思います。LMBの急速な発展や人気拡大により、メキシコは一段と楽しみな国になると思います。