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カテゴリ:広島東洋カープ
『佐藤啓介』 引き続き、広島の新人選手の1年を振り返ってみたいと思います。 最後となったの佐藤内野手、開幕から2軍で打棒を爆発させて支配下登録を勝ち取り、最終的に94試合に出場して打率.288・4本塁打・OPS.729の好成績を残しました。 また、交流戦期間中にも1軍に昇格して初ヒット、一塁守備で好守を見せるなど爪痕も残し、来季は1軍での期待が掛かります。 スポナビの成績を見ていきますと、特徴的なのが選球眼にあります。 2軍では40四球を選んで出塁率.363を記録、IsoDは.075とプロ1年目の育成出身の選手にしてはかなり高い水準を記録しています。 更にBB/Kは40/53で.755とこちらも非常に高く、ミートも6.28と2軍での打撃内容は他の2軍選手と比べても群を抜いていたと言えるのではないでしょうか。 また、1軍でも少ない打席数ながらも僅か3三振のみで2四球を記録するなど佐藤の良さが出ていたのではないでしょうか。 最後に打撃フォーム(youtube)ですが、侍ジャパンとの練習試合に出場した際の打撃フォームで見ていきますと、少しだけ右足踵を浮かせているものの基本的に坂倉のようなオーソドックスな構えをしています。 過去記事でも触れましたが、個人的に気になるのは足を上げてからのバットを背中側へ引きすぎてしまう点、前肩が内側に少し捻ってしまっており、バットがスムーズに出てきにくい形になっています。 1軍では前へ飛ばせずに振り遅れが目立ったのもこの辺りに原因があるのではないかな?と思います。 後はバットを引く動作に少し時間をかけすぎなのではないかな?とも感じ、もう少し早くトップを作った方が良いような気はします。 中村貴浩も同じような悪癖があって秋季キャンプに新井監督から指導が入り、「三塁側に引く意識で」と言われたそうですが、佐藤も同じような意識を心掛けて欲しいところです。 また、野間や秋山、宇草、小園らと同じような踵体重となり、一時期走り打ちになりかかっていましたが、現在ではある程度我慢する事ができるようになっているのかな?と思います。 ただこちらのプロ初スタメンの際の打撃(youtube)もそうですが外角球の打撃が当てるだけの形になりがちになり、スイング中の顔も完全に横を向いてしまっており、しっかりと前を向いてスイングして欲しいところです。 内角球を打つ際のスイング軌道は中々の印象(youtube)で、どの動画でも前足を踏み込んだ際に後ろの肩が下がらずに残っており、これが選球眼の良さを生み出しているのではないでしょうか? 中村貴浩に続いてすぐに支配下登録を勝ち取り、来季は田村と同様に更なる飛躍を期待したくなる選手ではないかと見られています。 ただ田村同様に外角球をどう強く叩くかが大きな課題となっており、特に佐藤は外角球をかなり苦手としており、来季はそこをどう改善するかがポイントとなるのではないでしょうか? 広島の打者にしては珍しく四球を取れる希少な打者ですし、踵体重気味ですが走り打ちにもならずに我慢できているだけに、何とか外角打ちを秋山や野間辺りから学んで欲しいなと思います。 ただ個人的にはポジションをどうするのかが気になるところで、くふうハヤテ戦で見た際は二塁ベース後方の打球に追いついてノーバウンドで一塁送球するなどポテンシャルは凄いと思います。 ただチーム事情で見ると、1巡目に佐々木が入団した事で急造三塁手だった小園は将来的に二遊間への復帰が濃厚、遊撃手は余程の打撃不振がない限りは矢野だと感じます。 そうなってくると二塁手以外にも1軍で守った一塁や場合によっては外野での出場もありではないかな?と感じ、個人的には足が速いのでセンターを守っても面白いのではないでしょうか。 球団は外野手をドラフトで指名しなかっただけに、挑戦してみても良いのでは? いずれにしても個人的には出塁率の高い且つパンチ力も見込めるリードオフマンを期待したい選手です。 ※ 育成ドラフト3巡目の杉原投手は2軍で2試合のみなので割愛しました。 とりあえず投球フォーム(youtube)だけ見ていきますと、技巧派左腕との触れ込みでしたが、どちらかと言えば小気味良く投げ込んで来る投球フォームをしています。 個人的にかなり気になるのはテイクバック、正直この形だと肘痛を発症しやすい形になっているので気を付けた方が良いのではないかな?と思いました。 また、高の時にも触れましたが、杉原も「腕が離れている」状態から投げているように見えます。 下半身の使い方はかなり良いのですが、故障しやすそうなテイクバックとトップの時に体が正面を向きがちになっているところを矯正していきたいところです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024.12.07 00:24:26
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