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カテゴリ:広島東洋カープ
『栗林良吏』 本日は広島の選手を見ていきたいと思います。 今回は栗林投手、悪夢の大炎上こそあったものの昨季は60試合に登板して38セーブを記録し、防御率は1.96をマークしました。 今季は右肘の手術を受けたものの、軽めの手術な上に順調に調整が進んでいるようなので守護神を務める事になるのではないでしょうか。 まず奪三振率ですが、55回を投げて65奪三振と投球回数を上回る数字で奪三振率は10.64と非常に高い水準となっており、唯一8点台だった一昨年の奪三振率から戻す事に成功しました。 次に与四死球率ですが、18四死球で2.95とキャリアで初めて与四死球率3.00を下回る水準を記録し、かつてのように連続四球を出すといった事も少なくなりました。 制球力が改善されたので当然ながらK/BBは4.06とキャリア最高となりました。 それでは球威の方を見ていきますと、被安打数は33と投球回数よりもかなり少ない数に留めており、WHIPは0.89と1.00をも切っています。 続いて被IsoPは.057とこちらも素晴らしい数字となっており、奪三振能力や制球力、球威のいずれもレベルが高いので正に難攻不落の守護神と言えるでしょう。 続いてbatted ballですが、67GB:43FB:6LD:7IFFB:3HRとなっており、GB%が53.1%とゴロを打たせる割合が高くなっており、フライも打たれないので長打を浴びる危険性もないという安心ぶりとなっています。 次は球種ですが、昨季は直球とフォークで約6割を占めていますが、フォーク(34%)が一番多く使っており、続いて直球が32%、カットボールが2割、残りがカーブとなっています。 個人的にはもう少し直球を多めに使っても良いのではないかな?と感じるところで、実際右肘の手術を受けてしまった事に加え、元々各球種のレベルも高いと思うので負担を減らす事が可能なのではないかな?と思います。 相変わらず直球とフォークはそれぞれ被打率が.140、.171となっており、空振り率は9%、24%とどちらも非常に優秀な数字を記録しています。 また、カットボールも今季は優秀で、被打率は.150となっていますが、一昨年は直球とカットボールの被打率が芳しくなかったのに対し、昨季は1割代と改善する事に成功していますね。 改善の余地があるとすればカーブで、被打率は.316で元々芳しくない被打率が一昨年よりも悪化してしまいました(2022年までは良かったのですが)。 最後に投球フォーム(youtube)ですが、これまでと特別変わり映えないと思います。 ただ度々書いてはいますが、トップからリリースまでの動作に負担がかかりやすそうな印象を受けるだけに、その辺りのケアには気を付けて欲しいなと思います。 どうしても巨人戦での大炎上が記憶に残っているかと思いますが、間違いなく投球内容は昨季がキャリアハイだったと言えると思います。 今季は開幕に間に合うのかは不透明ですが、同じく右肘の手術を受けた森下のように割と早い段階で復帰して守護神として投げてくれるのではないかな?と考えています。 強いて挙げるとうすれば上記の動作を見直せば更に良いのではないかな?と思うぐらいで、今季も問題なく計算できる投手だと考えていますので、引き続き安定した投球で9回を締めて欲しいと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2025.01.20 00:00:09
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