|
カテゴリ:海外リーグ野球
『新たな国からの初プロ野球選手、その一方で思う事』 本日はカンボジアの野球について見ていきたいと思います 昨年から九州アジア独立リーグに準加盟している佐賀アジアドリームズにカンボジア人選手2名の入団が決まった事が発表、どちらも投手との事です(isntagram)。 以前にベトナムとカンボジアとも連携協定を交わした事をinstagram(1、2)で発表されていましたが、選手の入団も決まった事はカンボジアで野球をプレーしている人々にとっても目指す場所ができたという事になり、大きな一歩となるのではないでしょうか。 ちなみにカンボジアで野球関連の活動をされている方の情報によりますと、何とカンボジア投手の最速は137キロとの事です。 恐らくそこまでトレーニングや技術指導も満足に行われてはいないであろう環境で137キロを計測するのは驚きで、日本でしっかりとトレーニングを継続していく事が出来れば非常に楽しみな投手になるのではないかな?と期待しています。 また、instagramのタグやyoutubeの情報によると新たにパキスタンの2メートルの投手やタイのタグがついており、新たな国からの入団もありそうですね。 しかしながらその一方で少し気になるところもあり、それは1年で退団する選手が大量に発表されたことにあります(instagram)。 勿論選手本人達の事情もあるかと思いますが、個人的には1年でこれだけの選手が大量に退団してしまうというのは如何なものなのかな?という印象を受けました。 ましてや佐賀アジアドリームズは準加盟の立場で試合数自体も僅か16試合に留まっており、この状況下で1年のみプレーして退団となるのは果たして選手にとって良い経験ができたと言えるのかと問われれば少し疑問に感じ、当該国出身の選手達にしても「1年で退団では不安だな…」と思われてしまうのではないかな?と感じました。 過去にも佐賀アジアドリームズだけではなく茨城APでもタイ人の選手やシンガポール人の選手が入団したものの、いずれも僅かな期間のみで試合出場も殆どなくあまり経験を積めないまま退団してしまっており、この辺りは改善の余地を残しているのではないかな?と思います。 正直これだとMLBがあまり野球がそこまで人気とはいえない国から国際FAで選手を引き入れては2年程でリリースしてしまうのと同じように見えてしまいます。 実際、佐賀アジアドリームズでプレーしていたシンガポールの選手も1年で退団してしまい、タグからもシンガポールが消えてしまったので別のシンガポール人選手の入団はなさそうです。 勿論まだまだ創設されたばかりのチームですから継続的に運営していく事に重きを置く必要があるのは分かりますが、チームだけでなくその中身となる選手の育成にもしっかりと継続性を持たせる必要があるのではないかな?と思います。 その為にはできるだけ獲得する選手も20歳前後の選手がベターなのではないかな?と感じるところで、欧州のようにユースの頃からある程度クラブが存在し、国内リーグがあるならばともかく、その面があまり充実していない国出身の選手達で20代後半からキャリアをスタートさせるのはやはり中々ノビシロの面でも厳しいものがあるのではないかな?と思います。 以前のヤフーのコラムにて2軍を発足させるといった構想が出ていましたが、個人的にこの構想は選手の裾野拡大や底上げを図る上でも大いに賛同したいところです(できれば各地に支部が設立されているのならば現地で指導できればなと思います)。 今回カンボジアから初のプロ野球選手が誕生するのは確かに非常に歴史的な一歩ではありますが、誕生させただけで終わりではなく、獲ったからには最低3~5年はしっかりと育成して欲しいなと思います。 ただコラムでも中長期的な選手育成を掲げているので私に見たいな素人に言われなくても十分分かっている事なのだろうと思います。 いずれにせよ、今季も無事参戦できて継続できた点は非常に大きいことであり、今季は初勝利をあげられるのか注目したいですね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2025.02.25 00:00:15
コメント(0) | コメントを書く |