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カテゴリ:海外リーグ野球
『少しずつ前進していく』
今回はチェコとドイツの野球について見ていきたいと思います。 まずはドイツですが、先日行われたボン・キャピタルス対ケルン・カージナルスの2戦目にてまだ16歳の左投手トム・アプフェルバウム投手が登板して2回を投げて5奪三振無失点と昨季の王者ボン・キャピタルスを相手に圧巻の投球を披露、しかも球速は16歳ながらも92マイル(148キロ)を計測しています(twitter)。 沖縄尚学の2年生末吉投手の最速(150キロ)とほぼ遜色がなく、仮に日本人だったとしても間違いなくドラフト指名を受けるでしょう。 ちなみにDBLの試合は各球団が配信しており、個人的にもこの試合を視聴していましたので、興味のある方は是非ご覧いただければと思います(youtube)。 恐らくMLBとマイナー契約を交わすのではないか?というやり取りが行われていますが、仮にMLBへ挑戦しても残念ながら数年でリリースされる事が多いのが実情です。 しかしながら現在プロ化への移行を目指しているだけに、しっかりと成功してプロ野球リーグと進化を遂げる事が出来れば仮にリリースされたとしても台湾人選手のように自国のプロ野球でプレーする事ができますね。 また、週末に第2節が始まるのですが、そちらの関する記事の中に「新スタジアムの建設が遅れている」といった内容が書かれており、どうやらパーダーボルンにて新球場を建設中のようですね。 以前の記事にて2027年の欧州野球選手権大会にてレーゲンスブルク以外にも試合が行われる予定のミュンヘンにも新球場の建設に関する記事が出ていましたが、ドイツでも新球場の建設ラッシュが始まっているのでしょうか? プロ化を目指すという事は魅力を高めていく為に球場の刷新も必要であり、現状だとあまり収容人数が少ない球場やそもそも席がなく、石段に直接座るだけの球場もあるだけに、プロ野球として運営していくのならば球場の改修も必要でしょうか。 続いてはチェコ、こちらにも18歳の若き有望株クジェチェク投手がイーグルス・プラハ相手に10奪三振を記録しましたが、その時の投球映像が掲載されていました(twitter、twitter)。 どうやら来年開催されるWBCにも召集される可能性が高いとの事で、この1年間での成長にも期待したいところです。 恐らくかつてのパディシャーク投手やパカル投手、チェコ系アメリカ人のセナイ投手らのようにアメリカの大学へ進学してMLBを目指す事になるかと思いますが、プロ化を目指しているDBL次第ではチェコ人も数年後に欧州でプロ野球選手としてプレーできる環境が整っているかもしれませんね。 また、パディシャーク投手や巨人に在籍しているフルプ外野手次第ではNPBからのオファーも十分考えられるのではないでしょうか。 また、チェコのエクストラリーガの開幕節は昨季史上最多を記録したとされる観客動員数を今季再び更新し、またもや新記録となったそうです(twitter)。 じわじわとではありますが、チェコ国内での野球の認知度が上がっており、チェコ政府が指定する30競技の強化種目の中に野球が選ばれた事などもあって新しいスポンサーの獲得が続いていますが、今年は新たにKPMGとスポンサー契約を結んだ事が発表されました(twitter、twitter)。 WBCでの奮闘を皮切りにプラハベースボールウィークでの観客動員、チェコで開催された欧州野球選手権大会の観客動員数歴代最多記録、千葉ロッテとの協力、新たなスポンサーとの契約などチェコ野球が躍進を遂げています。 ちなみに前回の記事でも触れましたが、チェコの強豪クラブであるドラチ・ブルノがミニプロ化してチェコ人選手に給料を支払う事が発表されています。
これまでは外国人に給料を払っていましたがチェコの選手は無給であり、チェコ野球の発展の為には肝心のチェコ人選手が給料を得られる環境を作る必要があると思うので、更なるスポンサー獲得を目指して全球団が給料を支払えるようになっていく事が望ましいのかな?と思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2025.04.11 14:00:08
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