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カテゴリ:広島東洋カープ
『好守と拙守』 本日の広島は5-3で巨人に勝利を収めました(twitter)。 先発森は普段よりもより高めに集まり、ボール球が多くストライク先行とはいかず苦しい投球(捕手がブロッキング不可能なワンバウンドの球もありました)でしたが、味方の再三の好守にも支えられて踏ん張り、6回を投げて5安打2奪三振3四球1失点で勝利投手となりました(8:7:3:2)。 昨季からそうですが、入団した子よりも腕の位置がスリークォーターとなり、課題だったクロスファイア(左打者だと外角)を有効に使えるようになった事で、多少甘めでも差し込めるようになった事が大きいでしょうか。 更にツーシームもこの日は少ないながらも時折織り交ぜている事も大きいと思います(過去記事でツーシームも投げていった方が良いと書き続けていたので、昨季から実践し始めて嬉しい限りです)。 これらの事が合わさってこれまで苦手としていた右打者に長打を浴びる割合が昨季から格段に減っています。 2番手島内は先頭佐々木を投手ゴロに抑えるも自らの捕球ミスで出塁を許すと、一死から泉口に四球、二死となって吉川に低めの直球を捉えられて2点タイムリー二塁打を浴びて降板(2:2:0)、3番手森浦は岡本を歩かせた後、ヘルナンデスを浅いレフトフライに打ち取ってピンチを凌ぎました(0:1:0)。 4番手ハーンは一死から坂本に初球のスライダーを打たれて三遊間を破るヒット、二死二塁から代打岸田に初球の直球をライト前ヒットされてピンチを迎えますが、最後は長野に対して石原が要求した内角よりも甘く入るも158キロを計測する直球で空振り三振に打ち取って無失点に抑えました(2:0:1)。 ただ初球の置きに行き君の球を打たれているだけに、初球から全開で投げた方が良いかもしれません。 最後は栗林が先頭吉川にヒットを浴びるも後続を打ち取って試合を締めました(1:0:2)。 一方野手陣は先発石川から先頭二俣が追い込まれてながらも変化球2球をファールし、直球を叩いて右中間への打球で快速飛ばして二塁を陥れると、矢野が犠打で送った後に小園の初球打ちタイムリーで幸先良く1点を先制します。 4回は一死二三塁のチャンスを作るも無得点だったものの、5回には先頭森の打球がイレギュラーバウンドして泉口が合わせられずに内野安打となると、二死から石川のモーションを完全に盗んだ二俣が盗塁を敢行して成功、更に小園が高めに浮いたチェンジアップを上手く合わせてセンター前へ弾き返して二死一三塁かと思いきや、ヘルナンデスが後逸して二俣が生還、更に前進守備を敷いていた事や解説も指摘していましたが誰もカバーに入っていなかったので悠々と小園が本塁まで駆け抜けてラッキーな形で2点が入りました。 そして6回には先頭ファビアンが西舘のやや高めの149キロ直球を振り抜いて打った瞬間のレフトへのソロ本塁打、7回には二死から小園のレフトへの当たりを長野がスライディングキャッチを試みるも落として二塁打となり、続く末包が代わったケラーの浮いてきたスプリットを強振して三塁線へのタイムリー二塁打で貴重な1点を追加しました。 今日はタイトルの通り、守備で明暗が分かれた試合となりました。 こちらは菊池や矢野、二俣、ファビアンらの再三の好守で投手を盛り立て、逆に巨人は一塁走者完全ノーマークや昨日から拙守が目立つヘルナンデス、長野と守備の拙さが目立ち、4回以外は全て失点に繋がりました。 正直なところ今日の試合は巨人がしっかりと守っていれば負けていた試合でしょう。 個人に目を向けていきますと、小園がこの日もマルチヒットを打って絶好調ですが、高めに浮いたチェンジアップは上手く打ったものの完全な悪球打ちで、悪球打ちといえばかつての西川を彷彿させますが、大体それ以降変な球にも手を出すようになって調子を落としてしまいがちでした。 今日はお見事な一打でしたが、悪球打ちした後の試合ではなるべくボール球には手を出さずに甘めを打つという心掛けを普段以上にした方が良いかもしれませんね。 次はファビアン、緒方前監督も言及していましたが、これまでのファビアンは140キロ前半の直球や甘く入った変化球には対応できていたものの、140キロ後半以上の直球には完全に振り遅れるケースが目立っていましたが、今日は西舘の外角高め寄りの直球を完全に捉えました。 テイクバックに変な癖もなく前肩も捻らないのでバットはスムーズに出るタイプであり、長打も高めならば出るのかな?という印象で、やはり昨季の小園に長打を少し上乗せしたタイプでしょうか。 ちなみにこのテイクバックですが、かつてのデビッドソンに対してこういった形の物にすれば良いのでは?と言及していた形ですね(要するに構えの時からバットを上下せずにファビアンのように肩に担いで足を上げると同時に立てれば良い)。 他では二俣が久々に強くスイングして逆方向へのヒット、2打席目は変化球を打って結果的にはライトフライでしたが、逆方向への当たりを見せました。 このところスタメンから外れる機会が増えている上に打撃内容も悪く、この日悪ければ…という正念場だったかと思いますが、打撃と好守で見事に挽回して見せましたね。 最後に末包、タイムリーヒットの際の打撃はバットを奥に引きすぎずにスムーズにバットを出する事ができていました。 これは個人的な感覚ですが、末包に限らず前肩を捻らずにスムーズにバットを出せているかどうかは大体足を踏み込んだ瞬間にバットを持つ手が画面越しから見て右打者ならば頭の左側、左打者ならば頭の右側から見えているかどうかで何となく判別できそうだと考えています(この日の堂林はやはり手が見えてこず、今不調なのも頷けます)。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2025.04.14 00:14:23
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