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カテゴリ:海外リーグ野球
『有望選手多し』
今回はドイツの野球について少し触れていきたいと思います。 もう耳に胼胝ができる程聞いたかと思いますが、ドイツは国内リーグ名をブンデスリーガからDBLに快勝してMLBと戦略的パートナシップを結んでプロ化への移行を目指しています。 基本的にDBLの試合は週末のみ行われ、最近では広島のデーゲームの試合が終わった後にDBLのデーゲームが始まり、ランダムでyoutubeにてライブ配信を視聴するようになりました。 そんなDBLなのですが、公式サイトにて各種成績ランキングが掲載されるようになりました。 これが非常に分かりやすく掲載されているのですが、検索条件でドイツ人選手のみと検索してみると、有望なドイツ人選手が出てきます。 これを見ると20歳前後にて有望な野手が数多くおり、その中でも北地区ではパーダーボルンのエミリオ・ゲッツ外野手がOPS1.229を記録し、南地区では前回紹介したレーゲンスブルクのサイモン・バウアーが1.424と凄まじい打棒を発揮しています。 しかも驚く事にゲッツ外野手は何とまだ16歳、バウアーもまだ23歳と若く、他にもゴーディング・インディアンズのトビアス・モール外野手や同球団在籍のエリアス・フーバー外野手らもそれぞれOPS1.20代を記録しており、しかも両者共にまだ20歳と19歳と非常に若いのが特徴的ですね。 ちなみにU21に限定して検索すれば他にもまだまだ高OPSを記録している20歳前後の若手野手が多いのが特徴的です。 続いて投手ですが、ドイツ代表として長年投げてきた3A経験を持つソルバック投手はさすがで防御率0.84を記録しています。 ただ若手投手の台頭が野手に比べると手薄な印象を受け、25歳前後でも少し寂しい陣容となっており、ドイツ野球は投手力の育成が課題となっているでしょうか? この辺りはチェコの方が若い有望な投手が台頭の兆しを見せており、少し差があるのかな?と感じます。 その中で前回紹介したケルン・カージナルスの左腕モリッツ・ヨディケ投手が素晴らしい防御率を記録しています。 最後に大きな課題として挙がるのはチーム力に差がありすぎる点でしょうか。 順位表を見ても分かる通り、ボン・キャピタルスとレーゲンスブルクが圧倒的すぎてそれぞれ11勝1敗と14勝無敗となっており、それに対して最下位のヒュンシュテッテン・ストームとマインツ・アスレチックスやミュンヘン・ハールはそれぞれ1勝11敗と2勝12敗と惨憺たる成績となっています。 恐らく欧州にはMLB、NPB、KBO、CPBLのようなドラフト制度などの戦力均衡策が存在していないのが問題となっているのではないかな?と感じます。 個人的にはドイツにて圧倒的な人気を誇るサッカーならば地域毎に根付いたクラブがあり、そのクラブの選手が強豪へ移籍して選手の成長を見守るといった楽しみ方もあるようですが、野球の場合はそこまで市民権を得ていない状況です。 となるとここからプロ化を目指すのならば多くの人に興味を持ってもらう必要性があり、やはり終盤まで優勝争いをしてどこが優勝するのか分からないといった緊張感などが必要なのではないかな?と思います。 それでもこれだけ有望な若い野手が下り、彼らがプロ野球選手として生計を立てられるようになる事こそがドイツ野球の更なる発展へと押し上げるのではないかな?と感じます。 ただ今のところは集客面でまだまだ課題を残しており、ここからどのようにして人々に興味を持ってもらい、そこからスポンサーやメディアに取り上げてもらうか、そこがカギとなってくるのではないでしょうか。 これからどう言う戦略を立てていくのか、見守っていきたいところです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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