番外編 88世代特集 第11回
『塩見貴洋』 それでは改めて88世代の選手を一人取り上げていきたいと思います。今日取り上げる選手は楽天の先発左腕である塩見貴洋投手です。 塩見は2010年に行われたドラフト会議にて斉藤佑樹の外れ一巡目としてヤクルトと楽天が競合し、楽天に入団が決まりました。早速1年目から先発として起用されて24試合に登板(4完投も記録)して既定投球回にも到達して9勝をあげ、当時違反球だったことで防御率も2.85と良好な数字を記録して新人ながら大活躍しました。2年目も1年目程ではないですが先発投手としてそれなりの成績を残しましたが、3年目に肩を故障してまさかの登板なしに終わってしまいます。それでも翌年は復帰して先発投手として起用されて8勝をあげるも防御率が4.71と今一つな内容を残し、今年は16試合の登板で3勝に終わるなど勝ち星は徐々に減らしつつあります。 それではもう少し詳細に見ていきますと、塩見の投球スタイルは直球がほぼ半分を占め、スライダーが2割程、残りをフォークとカーブで分け合うスタイルで、ごくごく普通の本格派投手でしょうか(基本的に緩急の役割を果たすカーブがやや多めです)。ちなみに3勝に終わったものの、今年の投球内容はそれほど悪いものではなく、奪三振率は7.32で与四死球率も1.69を記録し、K/BBは5.20と非常に良好な数字です。batted ballは120GB:92FB:28LD:34IFFB:14HRとなっており、GB%は41.6%と平均よりも9%も低いので基本的にはFB投手と言えます。ただし、FB投手にしては球威面のなさが致命的となっており、今年の被IsoPは.159と非常に高いものとなっており、例年このような傾向となっています。それでも今年の防御率が良くなったのは「これでも」被IsoPが去年より改善し、奪三振率も与四死球率も引き上がったからだと思われます。特に奪三振率7.32は先発にしては中々高い数字を記録しており、投球の面で進化が見られます。 勝ち星こそ3つに終わりましたが投球自体は進化を遂げている塩見、表面上では正念場と捉えられているでしょうが個人的には日本ハムの吉川よりも楽しみな投手ではないかと思います。やはり一番影を落としてしまうのは球威面、できれば大竹を見習ってチェンジアップやシュート辺りを覚えて少しでも球威のなさを工夫できるようになれればもっと安定した投球ができるのではないでしょうか。貴重な先発左腕だけにもう一皮剥けることを期待したいところです。 『こぼれデータ』 「二塁手」 井端弘和 33試合 224.2回 55補殺 63刺殺 RF4.73 今年で引退した井端氏、二塁でのRFは4.73とやはり年齢的な影響からか低いものとなっています。※ 片岡のRFは後日発表したいと思います。秋季限定セットどれでもセット価格1,980円(税別)!送料無料!ふるさと割 ピザ★秋限定★お試し...価格:2,138円(税込、送料別)