もう、捨てきってしまった・・・・と　思ったのです。
１年前の７月の終わりころのことです。　大方の「要らないモノ」を捨て終えた頃でした。

捨てるものが　すっかりなくなってしまい・・・　時間が　急にぽっかり空いてしまいました。



幼いころは　何かと手のかかった息子も　もう、高校１年生。　　
行動範囲が広がり、日中も留守が増え、帰り時間も遅くなり、自立が一気に加速し始めた頃です。

受験シーズンを目前にして、子も親も　することや調べることの沢山あった中３の夏休み。
そんな　つい１年前とは大きく異なり・・・人生の「空洞」みたいな　去年の夏でした。
　　

なにもすることのない　夏休み。
こんなに「することのない夏休み」は初めてだ。　この子を産んで以来だ、と　思いました。
１６年。　子供のことばっかりしていた　１６年間。　夏休みは、いつも　ずっと忙しかった。


それなのに・・・・


その反動と捨てるものが無くなったこととで、わたしは　どこか「腑抜け」になりかけていました。

沢山の課題の山に埋もれながらも　息子は毎日充実し、まさに青春真っ盛り。　楽しそう。
もう、お母さんの助けは　要らないよ。　顔にそう書いてある。　そうか・・・　(´；ω；`)

ご存じ　しぶといわたしは　なんとか食い下がり
「家庭科」の宿題の「ホームプロジェクト」にだけ、かろうじて口を突っ込み　強引に関わり、
志願して手伝い・・・　自己の欲望を満たしましたが
張り切り過ぎて　そのせっかくのお手伝いも、７月中に、わずか１日足らずで完結してしまった。
あああああ、なにやってんだ、バカか、わたしは。　こんな早く終わらせてしまって。
もっと ぐずぐず もたもた やればよかった・・・と、すずひの後悔は 海より深く (´；ω；`)ｳｩｩ　


それを終えたら・・・　　もう・・・


子供のことばっか、に。　全てが「子供」に。　子供が「自分の人生そのもの」に。
人生から「自分自身」が抜け落ちてしまったお母さん特有の・・・これが　虚無感なのでしょう。
やっと自分の時間ができたのに、自分のしたいこと・・・　　あの時、なんにも無かった。


そんなわたしは・・・気付いたら、スマホのゲームに　はまりかけていました。
わたしと「ゲーム」って　ピンとこない感じがするかもしれませんが・・・
実は　わたし、旺盛なる「ゲーマー気質」の持ち主です。　けっこう上手いのです。
息子とスコアを競って燃えるタイプです。　そんでもって　たまに勝っちゃうタイプです。


気付いたら、ほぼ半日没頭していた日があり・・・・　青ざめました。


ああ、何してるんだ、わたし。　　このままでは　脳が溶ける。　　なにか始めないと。
でも・・・・　一体　わたしに　なにができるの？　

この、家中のモノを捨てることくらいしか能のない　腑抜けの　今の　わたしに。



　　　　「わたしのウチには、なんにもない。」第１巻は、今もよく読み返す大好きな１冊。


ゆるりまいさんが、大好きでした。　
がらーんなんだけど、お洒落なお部屋。がらーんなんだけど、バッグがお好き。　靴も好き。
「おしゃれ + がらーん」が魅力的な　自称「捨て変態」ミニマリスト・ゆるりまいさん。

書籍は全て読みました。　ブログも全て読み尽くしました。　連載も網羅しました。
読み尽くしすぎて・・・　読むものが　すぐに無くなってしまった。　もっと知りたいのに。

第２の「ゆるりまいさん」なる存在を　だからわたしは　当時　切望的に求めていました。　

もっと読みたい。　もっと！　もっと！　　こういうのを、もっと！！！　


「がらーんと、こだわりインテリア」「がらーんと　こだわりのバッグ」「がらーんと　こだわりの道具」「こだわりの洋服」「こだわりの食器」・・・　そういうのが　わたしは読みたい。　

１００均とかセリアとかキャンドゥとかじゃなくって（ごめんなさい）、
ユニクロ・ジーユー・プチプラ着回しじゃなくって（重ねて ごめんなさい）、
買ったモノ報告ばっかりや、グッズやケースを駆使した収納自慢ブログじゃなくって（重ね重ねごめんなさい！）、
大豪邸の　まるで夢のような豪華リフォームブログじゃなくって（嗚呼、もう黙ります）


もっと他に　もっと　こう、なんて言ったらいいのかな・・・・
買うものに対するこだわりはえらく強い。けれど　部屋はがらーん、クローゼットもがらーん。　
そんな　ゆるりまいさんみたいな暮らしをしている人は、いないの？　　

それを見せてくれる人は、いないの？

それをブログに書いてくれている人は　いないの・・・・？　　と。　


毎日　探していた「がらーんブログ」。

求むるは、「わたしの家よりも　もっとモノの少ない家」。


お洒落なインテリアブログはたくさんたくさんあるけれど・・・もう、まるで興味を持てない。
どんなに素敵でお洒落でも、「モノが多いインテリア」には、全く心が動かない。




バッグを保存袋に入れるのも ゆるりまいさんの教え。袋、昔は どっかにしまい込んでいました。


「お洒落も好きだけれど、がらーん」なブログ。　がらーんが好きだけど服もかなり好き。
そんな　わたしの個人的な嗜好に合致する、「ミニマリストブログ」に・・・　
当時、すごく・・・・・　　すごく、すごく、ものすごく　飢えていたのです。



ない・・・・　　　　ない・・・・・・　　　　ない・・・・　　　　　死ぬ・・・・



ないのなら・・・　　


もう、いっそ、わたしが　書いてみようか。　　わたしにも　書くことができるだろうか。


だれも読んでなんて下さらないかもしれない。　そもそもわたしは　お洒落じゃない。
さらに　わたしの家は　立派な持ち家でもない。　築２０年超えの　狭小賃貸住宅。

こんな性格の歪んだ人のブログ、どなたさまも　読んで下さらないだろう。

ならば、そう。　まずは、自分のために、書こう。　虚無状態の、自分自身のために。　
わたし好みの「ミニマリストブログ」を　わたしが書こう。　そして それを　毎日　読もう。
実際、わたしは　自分のブログを　ものすごく　ものすごく読み返しています。　
自分の書いたことを　改めて自分で読むのが・・・実はたいへん　好きなのです。　(読み変態）



　自分の服や持ち物を写真に撮ることは　昔から好きでした。　あくまで個人的な記録として。




そんな始まりだったのに・・・

１年経った今、　おひとり、またおひとり　と　読んでくださる方が、増えた。
優しいあなたさまが、こうして、毎日読んでくださったおかげで　このブログは、育った。

わたし自身が、毎日のランキングに、頂ける「INポイント」に　ひるんでしまうほどまでに、
みなさんが、育てて下さった。


こいつは何を言っているんだ！？　というような内容に　むかついた日もあったに違いない。
なんでそんなことも分からないんだ、アホ！と　呆れ果てた日も　あったかもしれない。
もう、このだだっ長い文章、どうにかならないの！？ は きっと毎日のお気持ちでありましょう。

それなのに、もうこいつのブログは読みたくもないわ。と　離れていってしまわずにいて下さって、ありがとう。

今日も、こうして　読みに来てくださって、ありがとう。

この場所があったから、わたし、この１年　とても　楽しかった。　腑抜けてる暇は、無かった。
自分の居場所ができた。　自分にも出来ることを　見つけられた。　


１周年を区切りに　更新の頻度を見直したいと思っています。
末永く、無理なく　この場所を大切にしてゆきたいから。　　日記を届け続けたいから。

それでもいいよ。　　と　おっしゃってくださる　あなたさま・・・　ありがとう。

このブログを　わたしを見つけて下さって、ありがとう。　　

この偏屈ミニマリストの日記を、なんにもない家の日記を、少ない服の日記を、家族の日記を、
　
「すずひの日記」を・・・　これからも、どうぞ　よろしくおねがいします。　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　すずひ



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