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テーマ:ミニマリスト(695)
カテゴリ:ミニマルに暮らす
今日は、昨日の日記の続きです。
「良いものを買う VS お手頃 なものを買う」。 両者のミゾの深さは、絶望的であると、すずひは考えます。 歩み寄りは難しく、共通の言語あれど言葉通じず、平行線。 きっと、それでいいんだ。 いいんです。 歩み寄ろう!とか、話し合えばわかる!等は、ネットの世界では 押し付けと変わらない。 「みんなちがう。そういうものでしょ?」 ← この境地を、すこぶる気に入っている(笑) クッキーの缶は、空っぽになったら「工具箱」にする予定です。 MUJIのミニマルなドライバーセットのおかげで、中身、こんなにコンパクト ( ´▽`)ノ ミニマルライフに取り組んで 5年目。 たくさんのものを手放して。 ブログを始めて3年半。 48歳の今、わかったこと。 10年前のわたしに聞かせても、きっと「そうだね!」と思ってはくれない。 同じ「わたし」であっても 歩み寄れなかっただろう。 ************************************* 最後の瞬間に「価値」があるればあるほど、 それと出会ったことが「いい思い出」になるという経験を、重ねました。 全てが美しい思い出になる、というとちょっと言い過ぎかもですけれど、 確かに、そういう感じが あるのです。 15万円ほどでした。 この秋の ワードローブの入れ替えにともなって手放した、服や、小物、バッグ。 その買取査定額、 つまりは手放して、わたしのお財布に戻ってきてくれたお金の「総額」を計算してみたら・・・ およそ、150000円 にもなっていたのです。 ************************************* 懐具合、とか、経済的なこと云々よりも。 気持ちの上での満足度のお話なのです。 もともと払った金額はいくらなんだ! そこから150000円を引いた差額を出せ! 損失額をあぶり出せ! といわれたら、 それは本当に野暮な話、だと思うの。 やぼ、というか ちょっと「ゲスい」? かな? その服を どのくらい好きで、どのくらいのヘビロテをして、着るたび、見るたび嬉しくて、 着ている自分に自信を持つことができたか、そして似合っていたか、という 気持ちの価値。 なんどもなんども 幸せを与えてくれた 目には見えない力の価値。 服の価値って、もともと ほとんどはそこにあるのでは? と思うのです。 その価値に対し、わたしはお金を払ったのです。 「心の満足度」を金額に換算することはできないけれど、 妥協することなく、本当に欲しかった服を買った時点で、もう「減価償却」は済んでいる。 もう、最初に 納得して払った。 喜びや、嬉しい気持ちという価値に対しての対価を。 *********************************** だから。 うんと大切にして、そして楽しんで。 とくにわたしの場合は、全体の数が少ないがゆえに ものすごい頻度で着て。 もう、満足代ですっかり償却された気持ちでもって手放すわけですから・・・驚くわけです。 もう十分に使わせてもらったのに。 最初にもっと払っても妥当なくらいに着たのに。 こんなに高く買い取っていただけるんですか!? こ、こんなに わたしにお金が戻ってくるんですか!? Σ(゚д゚lll) と。 *************************************** 家計もお小遣いも、安いものをホイホイ次々買っていた時の方が、苦しかった気がします。 お小遣いの貯金が底をつくところまで、使い切ってしまいましたから。 本当に嬉しいもの、本当に欲しいものを1つか、2つ買う。なぜそれができなかったのだろう。 安いものは、買いやすかった。 満足できないまま、惰性的な浪費に繋がった。 どんどん買いたくなるのです。 必要だから、でもなく、素敵だから、でもなく、「安いから買う」という 謎の理由。 わたしの浪費が止まったのは、気軽には買えない服を、ちゃんと買うようになったから。 安物をいっぱい!! じゃなくて・・・ 本当に好きなものを、少しだけ。 ************************************* もともと価値のないものを買い、 ゴミとして手放したもの、別れたもののことって、いい思い出にはなりにくい。 「ウクレレ」のことも、この日記を書くに当たって、昨日思い出したんだけれど・・・ すっかり忘れてしまっていました。 思い出しても、悪口みたいになっちゃう。 写真もこのってないや。 そういう買い方、捨て方ばかりだった。2015年の夏に捨てたものの殆ど全てがそうだった。 ベランダに、足の踏み場もないほど積みあげられたゴミぶくろを、呆然と見つめたあの気持ち。 一生 忘れない。 本当は、全部。 ここにある全部、大切な「お金」だったんだ。 手放しても1円にもならなかった。 当然です。 だって、最初から「ゴミ」だったのですから。 価値のないものを買ったのですから。 ************************************** 手放したバッグの査定額は、なんと「23000円」でした。 このバッグを大好きだった、大切にした気持ちを ちゃんとわかってくださった、 汲んでくださったような嬉しさを感じました。 *************************************** 「良いもの買う」VS 「お手頃なものを買う」。 もともとそんなに価値のない気軽に使える「お安いもの」「お手頃のもの」を好む人と、 (ここで言う価値とは、その人にとっての価値ではなく、相場としての価格のことです) そういうものにはどうしても喜びを見い出せず、ちょっと良いものを持ったり使う暮らしを、 楽しみたい人。 楽しめる人。 VS なんてさせる必要ないことなのですが、 ここでは両者の違いをわかりやすくするため、あえて敵対させます。 戦ってもらうよ!(笑) 人は「考えて」ものを買うでしょう? 考えるのには、主に「脳」を使っているでしょう? これって、だから「脳のタイプ」との関係も切ってもきれないお話、のように思うのです。 なんだろ。 お金持ちとか、節約、とかそういう次元だけでは語れないところの仕業。 この御本が、わたしに教えてくれたこと。 男性脳と女性脳の違いと、買い方の違い。 これは とてもよく似ている。 ものごとの捉え方や、とっさに選ぶ対話方式が 「事実の文脈」か「心の文脈」か、という話。 とっさに選ぶ、そして納得・安心する、脳が「これでよかった」と感じる買い方の違い。 【 事実の文脈優勢派:主に男性脳 】 事実を客観的に明らかにして、合理的かつ迅速な問題解決を試みる。 事実や現実性を優先して買う人。 いくらで買ったものを何回着たから1回いくら。 元を取れた! これは取れなかった! 使用頻度が低いものならば、高価である必要はない。というような「実用性重視」の買い方? 【 心の文脈優勢派:主に女性脳 】 心の物語を語り尽くしたい。 憧れのバッグを持てて幸せ!ワンピースを着られて、嬉しい!という 「心の喜びを」優先する、という買い方? 生物学的な性別とはあまり関係なく。どちらか寄りの脳を、人は、それぞれに、持つ。 使いやすさ重視派。 経済性・質実剛健!! な、 男性脳。 感情重視派。 心の脈略。 憧れのあのバッグ ♡ ああ、 女性脳。 そんなお互いを、互いに見ていて思うのは。 おそらく。 「なぜ そんな無駄に高価なものを?」 VS 「なぜ そんなこだわりのカケラもないものを!?」 両者のミゾは・・・ マリアナ海溝のごとく 深いぞ ヽ(;▽;)ノ ************************************** 脳だけでなく、「性格」や「個性」も 大いに関係している。 誰とでも仲良くなれるよ!っていうフレンドリーな、 他者との間にあまり壁を作らないタイプの人は、 もの選びに対しても なんとなくそういうところがありますね。 そんなの無理です!「本当に仲良くなれる人」というのはとても限られています! 付き合いが長くなればなるほどわかってくることなんです! というタイプの人は、 もの選びに対しても、えらく慎重であったり、とことんこだわるところがある。 そんな両者の歩み寄りは・・・ もう、最初から諦めたほうが いいよね ヽ(;▽;)ノ **************************************** 人は人。 ものはもの。 違うのよ。 どんなにそうはいっても・・・ 本質的な付き合い方って、やはり、見てると どうやら 多くの人が 一致している。 もの選びがおおらかな人は、人付き合いも、おおらか。 もの選びが慎重な人は、 人付き合いは もっともっともっと、慎重。 わたしは 明らかなる後者だ。 **************************************** わたしが 服を、靴を、バッグを、えらくこだわって選び、 そしてきれいなうちに、価値のあるうちに手放すのが「信念」だとまで語るのは。 ものを、とても愛しているからだ。 テキトーに手に入れたり、雑に扱ったり、 極め付け「実はそんなに好きじゃない」などと密かに思ったりしながら一緒にいることが、 ものでも、人でも、ツラいの。 まっすぐに、心底愛せるものとだけ、一緒にいたい。 手放す時、失う時、別れの時にこそ 改めて、気づかされると知った。 だから。 もう妥協したくない。 最後がどうでもいい別れになってしまうような「もの」を、「こと」を。 わたしは、わたしの暮らしの中に、もう、所有していたくないのです。 ************************************ 冷酷な人だと思われたくなくて、 「ものと人は別!」と思い込もうとしたこともあったけれど、なんか、無理があったな。 もちろん厳密には違うんだけれど、どっちも「本当の愛」がないと、わたしは付き合えないです。 同じです。 わたしの中では。 冷酷なのではなくて、同じくらい大事、ってこと。 どちらにも同じ愛情と情熱を持っているし、 どちらも同じようにわたしの人生に影響を及ぼしてくれる、ってこと。 幸せをもたらしてくれるのも 「もの」「こと」、そして「人」ですし、 苦しみや後悔、わたしを傷つけることがあるのも「もの」「こと」、そして「人」。 区別してるほうが、不自然だったわ。 区別するほうが、よっぽど傲慢で冷酷だった。 と、昨日、気づいてしまった。 ********************************** 金運の味方!我が家の通帳ポーチ & 黒い物体を撮影するときの頼もしいおとも、コロコロ。 安いものを買っとけば よかったのか。 高いものだったけど、これを買って よかったのか。 一緒に過ごせた時間は幸せだったなあ、って 最後の時こそ、思いたい。 この出会いに価値があったか。 ともに過ごした日々は、輝いていたか。 お互いを高め合うことができていたか。そこに満足が、幸せがあったか。 手放す時に、別れる時に、 そして思い出した時に「悪口」ばかりが浮かぶのは・・・なんにしたって 悲しいものです。 「本当は重かった」とか、「本当は使いにくかった」とか「苦手だった」とか、 あげく「実は最初っから大して気に入ってなかった」とか、ね。 なんだそれ、という話。 ************************************* きちんとしたものを、臆することなく自分に与えられるようになれたことで、 高いからこそ妥協することなく、慎重に慎重に吟味できるようになったおかげで、 最初っから違和感があったのよ、というような失敗は 極めて起こりにくくなりました。 最後まで好きで、手放す。 これって、理想的です。 きれいごとかな? いいのです。 「きれい」なんだもの。 汚いより、ずっといい。 誰からも見向きもされないほど価値を失って、ゴミみたいに手放す気持ちは、 若い頃に、もう 十二分に味わった。 だから、これからは、もう そういうのは、いい。 ものも。 ことも。 人も。 そして、「ブログ」も 大切に 愛していたい。 きれいごと。 「きれい」なこと・・・ 万歳!!! ********************************** 価格が高いと、「長持ち」をつい期待してしまうところが、若い頃はありました。 そうでなければ大損ですよ!(金返せ)!! と (笑) 大好きで購入したものが長持ちするかどうか、は、 わたしの中では、今はさほど重要なことではありません。 長持ちすれば嬉しいですけれど、使用頻度で そんなの全然変わりますもの。 全然使わなけば長持ちするでしょうし、大好きで いっぱい使えば、はやく傷む。 そういうものでしょ? *********************************** 全ての出会いは 「一期一会」。 だから、大切にしたいです。 出会うことも。 別れることも。 「初めから価値などなかった。」 (そして最後まで価値がなかった) そういう悲しいもの、つまらないものを もう敬遠したい、というこの気持ちは 恐らく・・・ この年齢に、「48歳」になったからこそ、の気持ち。 人生は残り半分だ、ということを、なんとなく意識しだしてからの気持ち。 若い頃は、そこまで思わなかったです。 色々と 無駄に耐性(笑)がありましたから。 50歳からの人生は、もう、そんなに強くある必要はない。 耐えるとか、キツい(;_;) 心地よさに、できることなら囲まれて、包まれていたいじゃないですか。 心地よい「もの」「こと」。 そして・・・・「人」。 ここまで、うんと頑張ったのですから。 ************************************** 人生100年と言われます。 寿命が50年だった頃の時代と比べたなら、わたしたちは人生を2回与えられたようなもの。 健康であれば、の話ですが・・・ わたしたちは 昔の人の 2倍 生きられる。 1回目の失敗を、そのまま漫然と繰り返すような「2回目」には、したくないのです。 いつまでも同じ失敗していたら、自分で自分に 恥ずかしいでしょう? **************************************** そんなわたしの価値観のお話。 人生の価値観のお話、でした。 いつにもまして、どなたからもわかってもらえなさそうな話だな、という気がして、 小石を蹴とばしながら とぼとぼ歩くような気持ちで 書きました。 ほんのおひとりだけにでも、わかってもらえたなら、嬉しい。 おわり 今日も読みにいらしてくださって、ありがとう。 ここからの人生も、ここで逢えたら。このブログをずっと続けることができたら、いいなぁ。 にほんブログ村 「すずひ尺」の長い日記・・・ こうして最後まで読んでくださって、いつもありがとう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2019.11.28 18:49:13
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