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2020.09.04
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カテゴリ:バッグのおはなし
考えが違う人って、考えが違うだけよ。

 悪人でも、敵でもないの。  

      精神科医Tomy先生のTwitterより






いつか、という日。


バッグが「ひとつ」で大丈夫になる日が、きたりして。


そんな日は永遠に来ないのかもしれないし、

本当にそうなる日がくるのかもしれないし、

自分のことであってもわからないし、


だから


もしもずっと来なくてもいいように
「いつか」「もしも」という曖昧な表現で濁して。

目指しているわけじゃないからね!というような、
憶測的願望であるような弱い言い方をして。

そうやって自分で自分に「保険」をかけていました。

自信がなかったんですね。



けれど。  「いつか」は、来ました。



お出かけのバッグは、ついに「ひとつ」になりました。






ぽつーん。








「あの、おかーさん、四角い顔したあの子が、今朝は見当たらないんだけれど・・・」




 ****************************************




わたしがかつて「最後の砦」という気持ちで握りしめて

もうずっと長いこと出番もなくなっているのに、
たまに持っても大きくて重くてしんどいのに、

それでもなかなか手放すことのできなかった「セリーヌ」のバッグのことを、

読者さまは、覚えていてくださいますか?



全く使っていないのに、手放せない。

それは高かったから。それは「セリーヌ」だから。

もうわたしには二度とこれを買えないかもしれないから。

いざという時に持つ「ちゃんとしたバッグ」がないと、大人なのに恥ずかしいから。



自信のないわたしを守る「盾」であり、


「見栄の象徴」だったのでした。


セリーヌのバッグ持ってないとセリーヌの店にも入れない!というような。

百貨店の2Fの絨毯のフロアを歩けないし、ショップにも入れない、というような。


わたしにとっての「ブランドバッグ」は。


まるで、特選サロンの通行手形・・・?




 




とうとう、ひとりぼっちになってしまったね。 これからは「ひとり力」を心に!! 
 


 *****************************************



なにそれ「通行手形」とか w

「そんな気持ち、全く理解できません。」と思われる方と。

「ああなんかわかるかも。」

「持ち物や服装で自分を品定めされてるのをひしひしと感じる、独特のあの感じ。」

と思われる方と。


きっと、分かれるのでしょう。






考えが違う人って、考えが違うだけよ。



悪人でも、敵でもないの。





 ****************************************



昨日の日記を書きながら。

このバッグ手放すの怖いなあ、と、いよいよ思いながら。


昔、セリーヌのバッグを手放す時に一番強く感じたあの気持ちを、

どこか懐かしく思い出したのです。


これを持っていないと、恥ずかしい目に遭うかもしれない、というあの気持ち。

みじめな思いをするのは嫌だ。怖い、というあの気持ち。

デパートの2階の絨毯のフロアを歩けなくなるかも (;_;) というあの気持ち。


今ここに列挙してみても、
本当にくだらないとしか言いようのない、これらの気持ち。


これを、昨日は、全く感じなかった。


わたしは、そういうところ、少しは「変わる」ことが


成長することができたのかなあ。









「ひとり」だけれど。「ひとり」だって大丈夫! あなたにはいつだって仲間がいる!!

財布「このストラップは、本当は兄さんの付属品なんだよ!忘れたの?」

カーニバル 「弟よ・・・(;_;)!」



 ***************************************




そういう「見栄云々」への囚われ・執着を脱することができた その代わりに、


昨日のわたしが感じていたのは、


今度は「ブロガー云々」への囚われ、でしたね。


これ手放したら読者さんはどう思うのだろう、とか。

これから洋服の写真を撮る時、バッグが足らなくて困るんじゃなかろうか、とか。


何かを手放そうとして、

最後の決断をしようとして、

最後の最後まで引っかかる、足を引っ張る、

変わろうとしている自分を邪魔してくるものがあれば。



それこそが。



あなたの。

そしてわたしの「執着」の正体、なのだと思います。




ふだんは鳴りを潜めていても、
手放されそうになったとき、それは必ず暴れ出す。


手放させまい、と暴れ出す。 

執着が牙を剥く。


わたしは 昔は「ハイブランドのバッグを持つわたし」に執着していた。



今は、じゃあ・・・




「ブログに執着してる」ってことか・・・





あああ・・・  



ああ・・・






 。・゜・(ノД`)・゜・。









「ひとり」はいいぞ!本当の自分になれるぞ! なにも怖くないし、自由だぞ!!
ふだんの買い出しやでかいもののある時は、いざとなったら俺らがちゃんと助けるから!

カーニバル 「ううう・・・み、みんな(;_;)!!」






 ****************************************




昨日の手放しは。


ブログのために持っていないと。

ブログのために手放しにくい。

これ手放したら、わたしはどう思われるのかな。


そういう自分ごと、捨てました。


その「執着」を捨てました。


いえ、昨日捨てたんじゃなくて、


手放して、ようやくここから始まるんですね。



ここから わたしは 変わってゆくんですね。





 ****************************************




コロナの前の。

元どおりの日常が、すぐに戻ってくるかもしれない。

どうか戻ってきて欲しい。

そしたら読みかけの本の入ったこのバッグを持って、
大好きなあのカフェに行くんだ。

そんな日常は、きっとすぐに戻ってくる。


もうすぐ。もうすぐ。 きっともうすぐ (;_;)



昔が戻ってきてほしい。


そう願っていた気持ちも、一緒に捨てました。


元どおりを目指すのとは全く別の、


新しい時代は、もう始まっているのだから。


もう戻れないのだから。


世の中が変わってしまったせいだけでなく、


これは、わたしの気持ちが変わったんですね。




 ****************************************




今回のバッグの手放しには、

恒例の「買取査定額の発表です!!」は ありません。
    (もしかして楽しみにしてくださってましたか?)


発送の準備をして、
ダンボールに大切に納めて、
申込書をプリントして記入して、
集荷の依頼もしたのですが。

キャンセルをしました。

買い取りには出さないことになりました。

バッグは、お友達の元に旅立つことになったのです。

この展開も、かつてのセリーヌの時とは全く違いますね。

わたしの使っていたこのバッグを「ぜひ欲しい」と思ってくださる人のいることの、有り難さ。


とても嬉しかった。


セリーヌの時は、いなかったわ(汗)




 ****************************************




昨日と今日とでは。


もう、なんだか全く異なる気持ち。


やったぞ! ついに手放したぞ! でもなく。


ああ不安!バッグ1個でやって行けるのかな ( ;∀;) でもなく。



いい意味で「なんともない」。


高揚とも違う。 不安とも違う。



手放すまでは、苦しいです。

もう考えたくないとさえ思う。

けれど、そんな己と、とことん向き合ったなら。


恥ずかしいからと目を背けず、自分をごまかさず、

「執着の正体」を見破り、それを認めたなら。



心はこんなに晴れやかだ。



なんともない、という、この無敵な気持ち。




このバッグがあってもいいし。


なくても、いい。



わたしはわたし、だ。





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このブログを始めてからも、


バッグ手放したり、時には買ったり、また手放したりしてきましたけれど。


いちばん最初から、
このブログ始めるずっと前から持っていたバッグが、


今、こうしてたったひとつだけ、残りました。


おとーさんからプレゼントされた、このバッグだけ、が残った。


わたしは、これ1個あれば良かったのかな。


しみじみ触れる。










バッグはひとつだけ。


「いつかそんな自分になれたらいいなあ」と。


ぼんやり描いていた、

曖昧な憶測で、頼りない願望だった「いつか」が。


なれはしないだろうと思っていた憧れの「いつか」が。



いつの日にかそうなりたかった わたしの姿が。



今、ここにあります。





不思議な気持ちの朝です。







                                      おわり






今日もお読みくださって ありがとう


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いや、それは嘘ですね (;_;)
一生懸命に書いた日の日記であればあるほど、やっぱりちょっとはあるのです(笑)
そういう気持ちも、捨てていけたらいい。 
もう何にも囚われず、わたしはただただ楽しく書きたいのです。
「すずひ読んだよ」といつもポチッと知らせてくださるお気持ち、本当に、ありがとう。

今日は暮らしブロガーさんの「1・2・3」で・・・ 嬉しい! ヽ( ´▽`)ノ





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最終更新日  2020.09.06 14:22:35



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