009602 ランダム
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仙堂グループ(狼屋 支店)

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#-04 -謎の巨大ロボ?-

チュイーン・・

「・・・」

甲斐が、変身ベルトをいじっている。

ココは、地下室。

昔は、マ・・なんとかが、アーマノイドとかいう、今はもういない機械を置いていたところらしい。

ちなみに、この変身ベルト甲斐が作ったものである。

「・・・おい、ロギお前、また粗く使いやがって・・・」

『悪いなぁ、お前こういうとき真面目だな・・ほんと』

「俺の最高傑作に傷つけまくりやがって・・・」

・・・変身装備、『チェンジメイル』。

その第1号が、ロギの『アールマティ』だ。

この世界に、甲斐が作ったのはこれ一個だけだ。

甲斐曰く、「他に作る気はねぇ。」

甲斐はなんども自分で変身できないか、試してみたが何度やっても駄目だった。

だが、また、甲斐が作った人格を変える特殊な薬で、ロギに変わって、そうして変身すると出来るようになった。

本当にややこしい機械だ。

なぜ、甲斐で変身できないのか。

なぜ、ロギだと変身できるのか。

今のところは全く分かっていない。

多分、道具が持ち主を選ぶ・・・といったところだ。

ウウ~・・・

「・・・あ~あ、また出動か・・・」

『はは、行くぞ、甲斐』

ドシン!!

地下室が物凄くゆれた。

いや、これは町全体がゆれている。

甲斐は、外へ出て行くと、恐ろしいものを見てしまった。

「・・・なんだよアレ・・」

目の前に移っていたのは、全長100mくらいの巨大な白い巨人だった。

いや、正確にはロボットだ。

真ん中は白い甲冑、右手に巨大なオレンジ色に輝く剣、左手に巨大な青い大砲。そして、外側が白くて、内側が赤いマントを着ている。

『・・・』

その巨人は、ゆっくりと、甲斐の家に向かっている

「おいおい、冗談じゃねぇ・・・あんなのアールマティでも勝てるかどうか・・」

『でもやるしかないぞ、きっとこのまま、都市の方に行けば、シエルフェインは終わりだ。』

「・・仕方ないなぁ、めんどくせーけど・・」

甲斐が、薬を取り出した。

一気に飲むと、ロギに変わり、カードを構えた。

「変身!」

青い正義の味方になると、白い巨人の頭の部分に行った。

『・・・』

白い巨人は一向に動く気配が無い。

じっと、ロギを見つめている。

「・・・」

急に無言になるロギ。

『おい、どうしたよ?』

甲斐が問い掛けた。

「・・・なるほどね・・」

『・・・』

白い巨人は、急に小さくなった。

と思ったら、白い本が落ちていた。

あの巨人の正体とは・・?

次回を待て!


#-05 -白いロボ、我が名は・・-へ続く


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