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仙堂グループ(狼屋 支店)

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#-05 -白いロボ、我が名は・・-

「・・・」

今朝の新聞はやっぱりあの謎の巨大ロボで一覧が埋まっている。

テレビをつけても、あの白い巨人の話題ばかりだ。

そんな中、甲斐は昨日の白い本を見た。

「・・・取扱説明書ねぇ・・」

無表情のまま、取説を開くととんでも無い事を見つけた。

「・・・!?・・おいおい、ロギこれどう思うよ?」

『ん?・・・!?こ、これは・・・』

そこに書いてあったものは、なんと白い巨人の操作方法だった。

まぁ、ページを開くとすぐに、操作方法だ。

「右手の剣は、振り下ろせ、左手の大砲は、発射しろ・・」

『意味わからん・・・』

「・・次は予言だなぁ、どうも。白い巨人が大きく吼えれば、世界の山海全て・・破壊されるであろう。」

『恐ろしいな・・・』

「さぁ、青い正義の者よ、叫べ、白い巨人の名を。」

『名前?そんなの知らないけど・・』

「白い巨人の名は、・・・書いてない・・」

『ハァ!?それじゃあ、動かせないんじゃないのか?』

「しらねーよ!俺に言うな!」

ウウ~・・・

そんな時、サイレンが鳴った。(どこにでもあるな・・)

「・・・こんな早い時間・・なんか怪しい。」

『だな。行くぞ!甲斐』

やっぱりあの山。


「・・・どこだ?」

甲斐は必死に探し回っているが、一向に見つからない。

すると、歩いている最中に、大きな赤いボタンのようなものが見えた。

「?なんだよこ・・・れ!?」

ポチッ・・・

少しのっかっただけで、ボタンが押された。

次の瞬間、山が崩れるほどの大地震が起こった。

「わああああああぁぁぁあっぁぁぁぁ~!!!!!」

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何時間立ったであろうか・・・

「・・・生きてた。」

ココはどこだろうか?

眼鏡が割れて、さっぱり分からない中で、しっかりと見えた、青い大きいロボット。

見るからに、シエルフェインの町を壊している。

「やべ・・・」

立ち上がろうとしたが、どうも足を折ったらしい。

「・・・ッて、やばいな・・・」

どうやら、安全なところではあるが・・

「おい、ロギ。」

『・・・どうかしたか。』

「お前この前、白い巨人と話してたろ。」

『・・・いや、話してたって言うか、あのときの記憶が無いんだな・・』

何時の間にか、甲斐の手に、白い本が握られていた。

「・・全部なにも資料が無いんじゃあ、しょうがない。」

『!?』

甲斐は、あの薬を飲んだ。

「・・・おい、どういう事だよ?」

『お前なら立てるだろ。・・・これから巨人の名前を考える。』

「?馬鹿か。白い巨人は名前が決まってるんだよ!・・・多分」

『多分だろ。俺が考えるに、元々名前が無いんじゃないのか?あれ。」

「何でそんなことがいえるんだよ。」

『だって、説明書には故意に消されたんじゃなく、元から書いてなかったんだよ、名前の部分。』

「・・・分かったよ。じゃあ、何にする?」

『全部これといった資料が無い・・・全くの0・・!?』

甲斐が何かひらめいた。

『だったら、ゼロでいいじゃねぇか!なんもなし。ゼロだ!』

その瞬間、ぐらりと地面がゆれた。もうあまり時間が無いようだ。

「・・・とにかく外に出るぞ!」

ロギは走って、あの青いロボの前まで着た。

「よっし。・・・来い、ゼロ!!」

ロギが、空高く叫ぶと、数秒後、あの巨人が現われた。

・・・いや、ゼロというべきか。


#-06 -初戦闘-に続く


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