3軒隣の家が古い家を壊し
新しい家を建てている。
「そろそろ内装工事に入ったみたい」
ウフフ
「こんにちはぁ~♪」
いきなり工事現場に笑顔満面で現れるアタシ。
不自然や。
どう考えても不自然や。
大工さんと思われる人が振り返り、
いぶかしげに見つめた後、
「何か用か?」と言いたげな表情をされた。
あっ、この人、
プロレスラーのナントカって言う人に似てるような気がする。
ちょっと強面(こわもて)やなぁ。
それでもアタシは飛びっ切りの笑顔を崩さずに
「廃材もらってもいいですかぁ~」
大工さんは、「どんなんがほしいんや?」
(も~う、無愛想やなぁ)
「いえ、ゴミの山があったら、
そこから適当にもらっていきますから~」
その言葉で強面大工さんは、突然笑顔になった。
(アタシ、そんなにウケるようなこと言うたかいな?)
強面大工さん、笑った顔はメッチャお茶目やン。
お茶目大工さんはそこから急に饒舌になり、
ニコニコしながら、
どんな廃材がほしいのかとか、
何を作るんだとか聞いてくれた。
アーダ、コーダと注文をした挙句、
「ひとつ、プロに教えてほしいことがあるんやけど・・・」と、
丸ノコの使い方について質問した。
「丸ノコで、線のとおりにまっすぐ切ろうとしたら、
刃を線にあわせるのがむずかしいんよ。
どうしたら、線のとおりに切れるんかなぁ?」
するとお茶目大工さん、
「おっしゃ、まっすぐ切れるようにワシがガイド作ったるわ!」
「えーーーっ!そんなぁ、お仕事の邪魔したら悪いわぁ」
とか何とかいって、
もうすっかり作ってもらう気マンマンのアタシ。
「いや、かまへん。休憩時間に作ったるさかいナ。
できたらもっていったるワ。」
「きゃぁぁぁあぁぁ、アリガトウ!」
(オーバーアクションやて、あんさん)
その後、廃材がいっぱい入った袋を2袋も
ウチの前まで運んでくれた。
ひゃあ、どこに置こう?
あんまり目立つとこに置いてたら、
火ぃつけられたら困るからな。
とりあえず、玄関の前に置いといて、と。
玄関の前に来るたびに
さわやかぁ~な木の香りが心地よい。
このまま置いときたいなぁ。
それにしても・・・・・ 大工操ったな!?