犬のいる生活

2010/08/18(水)02:33

朗読の時間

高齢者(67)

 ババ大好き ババが芥川賞とか直木賞とかを取った本を読みたいというので、何冊かネットで注文した。まだ大学生になる前だから、6年ぐらい前のことだと思う 洗濯ものをたたんでいるババ。 文庫『マークスの山』が埃をかぶった平積みの本の中にある。取り出して「読んだ、ババ?」「読んでない」「じゃあ、読んであげるね」「 うん。聞くわ」 たしか、私は読んだはずだが、どんな話だったかうろ覚え 最初の出だしでは、飯場に暮らす岩田という男が登山者を殺したような感じ。でも、ちょっと読み進むと、岩田が殺したことにしたい誰かが仕組んだように思われてきた。 「ババ、どう思う? 岩田という人は犯人じゃない雰囲気になってきたね」「わからない」「読んでるの、聞いていた?」「聞いてたよ、こういう話好きだから」 そうなんだ、ババはTV番組の刑事もの、サスペンスもの、殺人ものが大好きだ。だが、だいたい、犯人がわからなくなってしまう。私があとで、「犯人はだれだった?」と聞いても「わからない」。  「横で解説してくれないとわからない」という。好きなくせに、わからなくなってしまう。わからなくなってしまっても、やっぱり好きみたい。 夏休み中は「朗読会」続けようかな。    

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