2020/05/06(水)06:07
令和2年、新型コロナ禍の中の桜紀行(2)~法隆寺・三室山の桜、
世界最古の木造建築と若い桜法隆寺は桜の花がよく似合う!?
(法隆寺五重塔と桜)
4月4日に女房殿の車の助手席に乗って「藤原宮跡~安倍文殊院~長谷寺の桜」見物をした翌日の4月5日、今度は「法隆寺~三室山」の桜を徒歩で見物して来ました。
新型コロナウィルス禍の中での「お花見」、リュウちゃんは、公共交通を使わず、徒歩か女房殿の運転する車の助手席に乗って行くという「原則」を立てたのですが、今回は徒歩による「桜見物」を実践したという訳です。
リュウちゃんの家から法隆寺までは徒歩約4分、
法隆寺は絶好の
徒歩お花見スポットなのだ!
下の写真は、国道25号線から「南大門」まで、約350mの「松並木の参道」の間に、ただ1本だけある桜なのです。
松並木の中の1本桜、緑の松とのコントラストが眩しい!
「松並木の参道」を抜けると、法隆寺の玄関にあたる「南大門」が見えてきます。リュウちゃんの自宅から南大門までが徒歩4分なのです。
「南大門」から「西院伽藍」を見上げます。平時であれば、見物客で賑わっている境内も、殆ど人が居ません。
以下の図は「法隆寺伽藍配置図」です。
(法隆寺伽藍配置図) 上の図で、
★法隆寺の玄関である「南大門」は、図の左下にあります。★「南大門」から直進した眼前に、「金堂」、「五重塔」が並んでいる「西院伽藍」があります。★「西院伽藍」の右上に、「百済観音」や「玉虫厨子」などの国宝が納められている「大宝蔵院」があります。★図の右側に、「夢殿」のある「東院伽藍」があります。
尚、法隆寺の由来や歴史などに興味のある方は、下記のサイトを参考にして下さいね。 <「法隆寺」に観光に行くなら知っておきたい歴史>→ここをクリック
<「中門」と桜>
「西院伽藍」の玄関ともいえる「中門」と桜のコラボです。
やはり法隆寺の主役は松の木、「桜のコラボ」は、ささやかなのだ。
<「五重塔」と桜> 「法隆寺の桜」のハイライトは、「五重塔」とのコラボなのだ!
「西院伽藍」に入場します。 入場料は、何と、1500円、高い!
しかし、リュウちゃんは古希を過ぎた斑鳩町の町民ですので、入場料が唯(タダ)なのです。
「西院伽藍」は、周囲をエンタシス型の柱を配した「回廊」に囲まれ、南側に「中門」、北側に「大講堂」、中央に「金堂」と「五重塔」があります。
「西院伽藍」には、桜の木は2本しかないのだ!
「西院伽藍」を出て、「夢殿」のある「東院伽藍」に向かいます。 途中の休憩所には、数人の観光客がいました。
「西院伽藍」と「東院伽藍」を区切る「東大門(とうだいもん)」(国宝)と桜です。
「東大門」から見た「東院伽藍」の眺めです。写真奥のお堂は「夢殿」です。
「東院伽藍」に入りました。ここは、「夢殿」の周囲に紅白2本の「しだれ桜」があり、もう1本、「山桜」があります(計3本)
「東院伽藍」の桜の一番の見所は、「夢殿」とピンクのしだれ桜のコラボだったのですが、 アチャ~、ピンクのしだれ桜の周辺は工事中、「夢殿」とのコラボが撮れない(残念!)
「東院伽藍」から帰途につきます。境内の「大通り」を直進し、出口の「西門」に向かいます。
「大通り」から見える五重塔と桜のコラボです。
以上、ご覧頂きましたように、法隆寺のソメイヨシノやしだれ桜は、殆ど樹が若く、小さいのです。リュウちゃんが法隆寺の近くに引っ越してきたのは、平成8年(1996年)、今から23年前なのですが、多分、この頃に植えられたのではないかと思っています。
法隆寺の桜は
何時植えられたのか?
御存じの方があれば教えて下さいね。
<三室山・竜田川の桜>
法隆寺を出て、そのまま徒歩で三室山(みむろやま)に行きました。三室山と、その下を流れる竜田川(たつたがわ)は、法隆寺と並ぶ斑鳩町の桜の「2大名所」なのです。
法隆寺から三室山までは徒歩20分、
三室山と竜田川は、
「紅葉の名所」として全国的に有名で、三室山の麓には、以下の2首の百人一首の碑が立てられています。 ちはやぶる 神代もきかず 竜田川 からくれなゐに 水くゝるとは(在原業平)あらし吹く み室の山の もみぢばは 竜田の川の 錦なりけり(能因法師)
<竜田川の桜>
先ずは三室山の麓を流れる竜田川の土手の桜です。
写真左手奥の山は「生駒山」です。
「三室山」に登ります。
麓のピンクのしだれ桜ほぼ満開だ!
「三室山」は標高82mの小山です。聖徳太子の時代から、この小山は「神の鎮座する山」とされていて、「神南備山(かんなびやま)」という別名があります。 麓から頂上まで徒歩10分、明日香村の「甘樫の丘」と似ている!?
麓から頂上までは、コンクリートで舗装された道が続いています。 もう「散り始め」だ!
山頂付近の桜です。ピンクの八重桜が開花し始めていました。
山頂には古代の庵(いおり)を模した休憩所があります。 この庵、能因法師の庵を
模したものなのかな?
暫し山頂の風景を楽しみ、下山しました。 下界のコロナ騒動が嘘のようにのどかな光景だ!
三室山の麓は「県立竜田公園」として整備されています。 ここは新型コロナ禍の中でも、絶好の「お出掛けスポット」なのだ!
(以下、「令和2年、新型コロナ禍の中の桜紀行(3)~吉野の桜」に続きます)