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リュウちゃんの懐メロ人生

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2020年09月18日
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カテゴリ:奈良散策
​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​
令和2年の「正倉院展」は模造品展!?
でも、観に行こう。





​最高気温が38℃の灼熱日となった8月26日、約8ヶ月ぶりに奈良公園にお出掛けしました。今回のお出掛けの目的は、奈良国立博物館で開催されている<御大典記念 よみがえる正倉院宝物-再現模造にみる天平の技>を観に行くことです。​
 
本来なら奈良公園に行く際には、JR大和路線の乗り、JR奈良駅から徒歩で行くのですが、新型コロナ禍であることと、午前中から35℃に近い灼熱日であることで、またまた女房殿の運転する車の助手席に乗り、出掛けたという次第です。

午前9時過ぎ、法隆寺の自宅を出発、午前10時、奈良国立博物館の最寄りの「興福寺駐車場」に到着、ここから博物館までは、約200mです。

新型コロナ禍による外国人客激減と猛暑、
奈良公園の鹿たち、どう過ごしているのかな?

下の写真は、駐車場から博物館へ歩いていく途上で撮った鹿たちの写真です。

今日の鹿たち
皆、涼を求めて
木陰や水路で休んでいる!















奈良国立博物館に到着、
案の定、入場待ちの行列はゼロ、
楽々入場出来る!








例年、奈良国立博物館で開催される「正倉院展」では、多数の来場者が殺到し、博物館の前には長い行列が出来、入場するまで1~2時間掛ります。
今回は行列が無いので、すぐ入場することが出来ました。

何故、来場者が少ないのか?
猛暑のためか?
新型コロナ禍の影響か?
それとも、展示物が「模造品」のため、
敬遠されたのか?

​今回の展覧会に来場者が少ないことの主な原因は、今回の展示物が全て「模造品」だという点にあると思います。
何だ、模造品か、
模造品=偽物じゃないか、
高い入場料を払ってまで、
偽物を観に行く必要はない!

という訳です。

しかし、リュウちゃんはちょっと違った考えを持っていました。

模造品と云えども、宮内庁公認で権威ある国立博物館で展示することは、よほど念入りに造られた品である筈、1300年の時を経て、色褪せた本物よりも、作成当時のままの鮮やかさをそのまま再現した模造品のほうが、素人の目を楽しませてくれる筈だ。また模造品なので、正倉院のトップクラスの人気品が一堂に観られる筈、これも素人の来場者には有り難い。

また、本物の展覧会であれば、場内は完全に撮影禁止、模造品であれば、場内での撮影も許可されるかも知れないぞ!?

以上のような期待を抱き、午前10時過ぎに入場しました。

入場の前に、「正倉院」及び「正倉院展」、今回の模造品展についてのメモを書いてみます。

​​<正倉院>​​

「正倉院」は8世紀の聖武天皇・光明皇后ゆかりの品を始めとする天平時代を中心とした約1万点もの美術工芸品を収蔵した校倉造りの倉庫です。

756年(天平勝宝8歳)、光明皇后は夫である聖武天皇の十七回忌際し、天皇遺愛の品約650点及び薬物60点を廬舎那仏に奉献したのが始まりのようです。光明皇后はその後、3回に渡って自身や聖武天皇ゆかりの品を廬舎那仏に奉献、現在でも見られるような1万点にも及ぶ県納品となりました。

​奈良時代には、南都七大寺(東大寺・興福寺・元興寺・大安寺・西大寺・薬師寺・法隆寺)それぞれの寺領から納められた品や、寺の什器宝物などを納める「正倉院」がありましたが、歳月の経過や戦乱のために荒廃して、現在では東大寺の正倉院ただ一棟だけが残ったため、「正倉院」といえば、「東大寺の正倉院」を指す固有名詞となったようです。​


(正倉院)

​​<正倉院展>​​

正倉院の宝物は江戸時代までは非公開だったようですが、明治時代から戦前までの時期には何回か不定期で公開されることがありました。
現在のような「正倉院展」は、昭和21年から始まりました。昨年(2019年、令和元年)、71回目の「正倉院展」が開催されました。

昭和21年といえば、
リュウちゃんの生まれた年だ!

昨年(令和元年)、
リュウちゃんは73歳、
「正倉院展」が毎年開催されたとすれば、
昨年は74回目になる筈だが、、、?
何らかの事情で、3回開催されなかった?

​​2019年開催の正倉院展が71回目とすれば、今年の展覧会は72回目ということになる筈ですが、今回の展覧会は「再現模造展」であったためか、<番外>になったようです。​​

今年の秋に
正規の「第72回正倉院展」、
開催されるのかな?

以下は、今回の模造品展に関する奈良国立博物館のHPです。
<奈良国立博物館HP>​→ここをクリック​
 
上記HPの冒頭に、今回の模造品展に関する「挨拶文」がありましたので、抜粋して以下に貼り付けます

<HPの中にあるあいさつ文(抜粋)>
◎正倉院宝物の本格的な模造製作は、明治時代に奈良で開催された博覧会を機に始まりました。当初、模造製作は修理と一体の事業として取り組まれ、昭和47年(1972)からは、宝物の材料や技法、構造の忠実な再現に重点をおいた模造製作がおこなわれるようになります。以来、人間国宝ら伝統技術保持者の熟練の技と、最新の調査・研究成果との融合により、芸術性・学術性の高い優れた作品が数多く生み出されてきました。
◎本展は、これまでに製作された数百点におよぶ正倉院宝物の再現模造作品の中から、選りすぐりの逸品を一堂に公開するものです。再現された天平の美と技に触れていただくとともに、日本の伝統技術を継承することの意義も感じていただけますと幸いです。

模造品と云えども、
近年の深い考証と、
伝統技術保持者の熟練の技
で造られた芸術品なのだ!

入場してすぐ分かったのですが、今回も場内での撮影は全面禁止、

アチャ~、
今回も場内は全面撮影禁止だ!
ちょっとガッカリ、

今回の展覧会は、以下のように6っつの「章」から構成されています。

(第1章)楽器・伎楽、(第2章)仏具・箱と几(き)・儀式具、(第3章)染織、
(第4章)鏡・調度・装身具、(第5章)刀・武具、(第6章)筆墨、

それでは「第1章」から順に展示品を観て行きます。今回も展示品の撮影は不可でしたので、画像は全てネットからお借りしました。また、作品紹介は以下のサイトを基本にしていますので、詳細は以下のサイトを参照してくださいね。
 
<作品紹介>​→ここをクリック​

<第1章:楽器・伎楽>

<螺鈿紫檀五弦琵琶>



​ササン朝ペルシャに起源をもつと云われている楽器「琵琶」、中世~近・現代の琵琶は、殆どが四弦琵琶のようですが、これは極めて珍しい五弦の琵琶です。古代の五弦琵琶で現存する世界唯一の琵琶のようです。オリジナルは天平勝宝8年(756年)、聖武天皇の七回忌に光明皇后が東大寺大仏に献納したとされています。​
 
この琵琶の模造品制作は、平成15年に宮内庁が琵琶の胴体部を造るのにふさわしい良質な紫檀材を入手したことに端を発します。紫檀材を乾燥させるのに約8年、紫檀材が乾燥した平成23年に模造品作成事業開始、


(マルバシタンの成木)
​​琵琶の表面の文様は夜光貝を削り出した「螺鈿」で造られています。夜光貝はインド・太平洋のサンゴ礁に生息する大型の巻貝で、ぶ厚い殻の内側が「真珠層」となっており、古くから「螺鈿」の材料として用いられて来ました。


(夜光貝)
​オリジナルの琵琶では消失している弦の復元には、美智子上皇が皇居御養蚕所で飼育されている蚕「小石丸」の細く上質な糸が最適と判断し、この蚕の糸を弦に使ったようです。​


(美智子上皇と「小石丸」)
​「螺鈿紫檀五弦琵琶」の再現模造品は2019年3月に完成し、同年、東京国立博物館で開催された特別展「正倉院の世界―皇室がまもり伝えた美―」で初めて展示され、美智子上皇もこの特別展を鑑賞されたようです。
紫檀材の調達から
16年を掛けて完成された
「螺鈿紫檀五弦琵琶」の再現模造品、

これは単なる模造品ではなく、
高度な芸術品なのだ!

<酔胡王面>


(オリジナルの「酔胡王面」)


(再現模造の「酔胡王面」)

「正倉院」に171面所蔵されている「伎楽面」の一つです。
​​「伎楽(ぎがく)」とは、3世紀に中国の南部にあった「呉」国で発祥したとされる仮面劇で、滑稽さを伴ったパントマイム(無言劇)です。​​

日本には7世紀初頭に伝えられ、聖徳太子も大いに推奨したと伝えられています。西暦752年の「大仏開眼供養」の時には大々的に上演されたと伝えられていますので、「酔胡王面」もその時に使用されたのかも知れませんね。

​​「酔胡王」とは酔ったペルシャの王様だと上掲の「作品紹介」では解説されていますが、その帽子の形から、同じイラン系の「ソグド人」ではないかという説も有力だと思われます。​​

「ソグド人」はペルシャ人と違って、商業を得意としており、隊商を組んで中国とも盛んに交易したそうです。

「ソグド人」のウィキペディアに、下記の写真が掲載されていました。


(ソグド人の唐三彩陶磁器)
上の写真には、以下のような説明文が付けられています。

「駱駝舞楽胡人俑。ラクダに乗って演奏する胡人の像。俑は副葬用の人形であり、俑の胡人はソグド人を表す」
「胡人はソグド人を表す」
「胡人」はペルシャ人ではなく、
ソグド人だったのか?
駱駝の上で弾いている楽器は
螺鈿紫檀五弦琵琶なのか?

ちょっと興味深々!

​​<漆槽箜篌 (うるしそうのくご)>​​


(オリジナル)


(再現模造品)

箜篌(くご)とは、古代の東アジアで使われたハープの一種です。ハープは最も古い楽器で、ルーツは紀元前4000年のエジプトまで辿れるのだそうです。​

模造品は明治27年、当時宮内省職員であり、東京帝室博物館の学芸員であった
稲生 眞履(いのう まふみ)によって復元制作されました。​

​第1章が余りに長くなってしまいましたので、「第2章」以下はちょっと端折ります(興味のある方は上掲の「作品紹介」をご覧下さいね)、その代わりに、リュウちゃんがこれまでの正倉院展で観た最も興味を持った御物を、<番外>として入れて見ます。​

​​<第2章:仏具・箱と几(き)・儀式具>​​
省略、

​<番外:漆金薄絵盤(うるしきんぱくえのばん)>​



仏前に供える香具の台座です

「仏像の蓮華座のような形をした木工品。
岩形の基座の上に華麗な蓮弁を葺き、盆状に作った蓮肉(れんにく)をのせている。蓮弁は黒漆を塗り、外側は金箔を押し、唐花文(からはなもん)や迦陵頻伽(かりょうびんが)、花喰鳥(はなくいどり)、鳳凰、鴛鴦(おしどり)、獅子などを彩絵している」
とても1300年前の製品
とは思えない鮮やかな色彩!
これは凄い!

<第3章:染織、>

<七条織成樹皮色袈裟(しちじょうしょくせいひしょくのけさ)>


(オリジナル)


(再現模造品)

七条織成樹皮色袈裟は聖武天皇の遺愛品の一つ。2~3種類の色糸をより合わせた杢糸(もくいと)が使われており、拡大撮影した画像をもとに宮内庁正倉院事務所が織り方を再現、文様の部分ごとに横糸の色を変える「綴(つづ)れ」の技法が使われている。

縦約1.4メートル、横約2.4メートル。皇后陛下が皇居の養蚕所で育てた「小石丸」のまゆから生糸が提供された。

より合わせた糸のどの部分が出るかで色合いが異なるため、熟練の職人でも難しい仕事だったという。
京都市中京区の龍村美術織物が請負い、3年かけて完成させた。制作費は1800万円」(以上、奈良新聞の記事転載)

ここにも美智子上皇が飼育された
「小石丸」の絹糸が使われている!

<第4章:鏡・調度・装身具>

​<黄金瑠璃鈿背十二稜鏡(おうごんるりでんはいのじゅうにりょうきょう>​


(オリジナル)


(再現模造品)

「正倉院に伝わる鏡のなかで、唯一鏡胎が銀製のもの。また宝物のなかで唯一の七宝製品。大小18枚の花弁の内側に銀の薄板で文様区を付け、黄、緑、濃緑色の釉薬を焼付けて宝相華文をあらわす」(正倉院HPより)​

​現模造は平成年間に行われ、試作を繰り返し七宝焼の技法の再現が試みられました。背面と鏡面に二枚の銀板を打ち出して接合し、色ガラスの粉を高熱で溶かして仕上げているようです。尚。この鏡は現存する「世界最古の七宝焼」の製品なのだそうです。​

​<番外1:紺瑠璃杯>​​



​ササン朝ペルシャ(現在のイラク)からシルクロードを経て、「唐」の都「西安」から日本にもたらされたガラス工芸品の逸品、鮮やかなブルーの発色は、「アルカリ石灰ガラス」にコバルトを添加して加工されました。表面は22個の「輪の文様」で装飾されていて、この文様はササン朝ペルシャのガラス工芸品の大きな特徴のようです。​
 
​<番外2:鳥毛立女屏風(とりげりつじょのびょうぶ)>​


(全形)


(部分図)

​​6扇からなる屏風、各扇に唐風の女性を一人配した樹下美人図です。頭髪・着衣・樹木などにヤマドリの羽毛が貼られていたところから、「鳥毛立女屏風」という名称が付けられたようです。正倉院の宝物の内、最も華麗な逸品の一つです。​​​

​<第5章:刀・武具>​

<金銀鈿荘唐大刀(きんぎんでんかざりのからたち)>


(全体図)


(部分図)

「金銀鈿荘唐大刀」​は、中国の「唐」代の儀礼刀で、聖武天皇も儀式に用いた大刀と考えられています。全長99,9センチ、手で握る部分は木製で鮫の皮を巻いています。鞘も木製で動物の薄い皮を張り、漆を塗って金の蒔絵を施し、また、部分的に銀製鍍金の透かし彫り金具をかぶせ、水晶や色ガラス玉を嵌め込んだ華麗な造りになっています。​​
明治時代、田村宗吉によって修理復元されました。

​<第6章:筆墨>​​

​「正倉院」に所蔵されている文書は、総数1万数千点、大半は667巻と5冊に整理されています。内容は東大寺造営に関するもの、写経、戸籍、正税帳、計帳などです。戸籍や税帳などの大半は反故になった使用済みの和紙の裏面を使った「紙背文書(しはいもんじょ)」なのだそうです。​
作品は省略します。

午前10時に入場して、約2時間、展覧会を鑑賞、
博物館を出たのが、正午ジャスト、

もうお昼、
お腹が空いた!

​本来なら奈良公園での昼食は、女房殿お手製のおにぎり弁当とリュウちゃんお手製(?)の缶ビール(2缶)で、野外で摂るのですが、何しろ最高気温38℃の灼熱日、そんなことをしたらリュウちゃん夫妻は「干物」になってしまいます(苦笑)

​なので、博物館のトイメン(対面)にある「夢風広場」の和食店で昼食を摂りました。​


(博物館から夢風広場方面と撮った写真、右手、木と木の間当りに夢風広場があります)


(夢風広場)

プファ~、ビールが旨い!
野外の灼熱が嘘のようだ!

いつもは、ここから東大寺や春日大社を散策するのですが、今日は灼熱日とあって、とてもそんな余裕はなく、木陰の道を選んで駐車場に戻り、無事、法隆寺の自宅へ帰り着きました(やれやれ!)



​今回の再現模造品展は「正倉院展」としましては<番外>でした。​
 
それでは今年の秋には
「第72回正倉院展」
は開催されるのか?
新型コロナ禍の中で、
年2回の開催は
無理なのではないか?
などと思っていたのですが、

​9月15日、奈良国立博物館は、令和2年10月24日~11月9日の日程で、「第72回正倉院展」の開催を発表しました。​

<第72回正倉院展:奈良国立博物館>
ここをクリック⤴
今年は新型コロナ禍のせいで、
2回も「正倉院展」が観られる!

よし、秋にはおにぎり弁当と
缶ビールを持って、
博物館に行くぞ!
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最終更新日  2020年09月18日 19時38分39秒
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