カバード・コール(1)
始めて株式投資をしたのは,、子育てが終わってからです。ずいぶん失敗をしましたが、何とか退場しないできています。 失敗の経験から見えてきたことを書いてみます。カバード・コール(1)安全度の高い投資の方法です。その方法ですが、現物の株を持ったうえで、同じ株のオプションを売るのです。具体例アマゾンの株が1株1600ドルとします。これを現物で1株買います。アマゾンのオプションのコール(買う権利)を見ます。仮にですが、1か月後にアマゾンの株を1610ドルで買う権利が、1株10ドルだとします。このときに、この買う権利(コール・オプション)=10ドル を売るのです。そうすると、10ドルが手に入りますね。売った時点で、10ドル儲かりました。そして1か月待ちます。1か月たつと、上記で売ったオプションは期限が来ます。そのときに、売った権利の清算がなされます。1か月後のアマゾンの価格が、次の通りだとします。2つの場合が考えられます。1 1610ドルよりも安い(例えば、1600ドル)2 1610ドルよりも高い(例えば、1650ドル)この場合の結果は、次の通りとなります。1の場合 1610ドルのコールオプションは値段がゼロとなり消滅します。 なぜならば、その時のアマゾン1株の値段は1600ドルなのですが、1610ドルはこれよりも高いから、 1610ドルで買う人はいない=1610ドルのコール・オプション(1610ドルで買う権利)は消滅する というわけです。 問題は2の場合です。 決済期日に1650ドルに上がっていたので、その価格で清算されてしまいます。 この場合は、1650ドルで買い戻しをしなければならないのです。 1610ドルで売っていたのだから、1650ドルで買い戻すと、差し引きマイナス40ドル(1610- 1650)となります。 しかし、最初に売った時に10ドル得ているので、これを引くと、 最終損失は30ドルとなります(10-40)。 なんだ、損したじゃないか。 となるのですが、このときに、最初に現物で持っていた1株(1600ドルで買ってた)が効果を発揮します。この株が、1650に上がっているのですね。50ドル儲かっています(1650-1600=50)。結果として、30ドル損したが、50ドル儲かったトータルでは、20ドルの利益が出た(50-30=20)ことになります。これが、カバード・コールです。コール・オプションの売りでの損失が、現物の利益でカバーされているのです。長くなったので、続きは次回に。