宇野訳注で訓む中庸38;第22章-唯天下の至誠、能くその性を尽くすことを為す。
唯天下至誠、爲能盡其性。則能盡人之性、能盡人之性、能盡物之性、則可以賛天地之化育。可以賛天地之化育、則可以與天地参矣。唯天下の至誠、能くその性を尽くすことを為す。能くその性を尽くせば、則ち能く人の性を尽くす。能く人の性を尽くせば、則ち能く物の性を尽くす。能く物の性を尽くせば、則ちもって天地の化育を賛すべし。もって天地の化育を賛す可けらば、則ちもって天地と参すべし。天下の至誠(聖人)は、能くその天命を細大漏らさず尽くすことができる。我が性(天命)を尽くせば人の性を尽くし、人の性を尽くせば物の性を尽くすことができる。能く物の性を尽くせば、天地が万物を生々発育(化育)させる事業を助けることができる。天地の化育を助けることができれば、天地人の三才として天地とともに立つことができる。「人の性を尽くす」とは、聖人の政教を設けて天下の人たちに各々その材を達し、その徳を成させる、これが則ち人の性を尽くすことである。「物の性を尽くす」は、法制を修め天下の万物を上げてその用を制するのが則、物の性を尽くす。[感想]正直意味が良く分からない。己の天性を能く努力して尽くせば天地の化育を助けることができ、ひいてはそれが天地人の三才として天地と肩を並べて立つことができる、ということか?