もっと緑響くレストラン2

2012/02/25(土)01:55

旅立ちを見送る

先月、私にとって、とても大切な人の1人が旅立った。そして1か月が経った。 私が現在の仕事を始めた際の、大切な恩人でもある。心から信頼できる親友である。 正直、その親友と出会わなければ、現在の私は無いかもしれない。 アルバイトで入った会社に親友は居た。しかし、仕事の初日に出会った訳ではない。 初日にその親友は、仕事をズル休みして、B’Zのコンサートに行っていた。 特に意識をした訳では無いが、不慣れな私を色々助けてくれた。音楽の事で意気投合し、 ロックやハードロックで話が盛り上がった。J-POPでも趣味が合い、カラオケにも よく一緒に行った。車の話も趣味が合い、私が当時乗っていたR32・GT-Rで 色んな所にもドライブに行ったし、スキーも行った。会社の忘年会でも、朝まで一緒に 飲み明かした。 仕事では、どれだけ助けてもらった事か、感謝感謝と言う言葉では表し切れない。 色んなピンチを救ってくれたし、職場で笑いが絶える事は無かった。 自分が大好きな横浜に中華料理を食べに、連れて行った事も、沖縄旅行もイイ 思い出である。 話題にネタが尽きる事は無く、何時間でも話し続けられた。 親友の結婚を心から祝福した。人に決して話せない悩みも、互いに心から相談できた唯一の 相手だった。 そんな親友が旅立たなければならないきっかけは、5~6年前からだった。 その日は突然やって来た。誰かが悪い訳では無い。命は神様に任せるしか無い。 それでも、順調に事は良い方向に向かっていた筈だった。お互い励まし合って メールで連絡を取り合い、お互いの誕生日も祝い、「また一緒に飲みに行こう。 一緒に働こう。」と言っていた。 1年半前くらいに、突然悪い方向に動き出した。それでも大丈夫、大丈夫と応援した。 良い方向に動ける様に、自分の出来る範囲の事を失礼が無い様に行った。 時にはパワースポットの写真を贈ったり、良い方向に動ける様に呪文の話までした。 久しぶりに再会する事も出来た。親友の笑顔にホッとする反面、その様子に旅立ちを 予感させる一面も感じた。無理を押して私の為に、曲を用意してCDを作ってくれた。 親友に逢えたのは、それが結局最後だった。 苦しかっただろう。痛かっただろう。それでも笑顔を絶やさず、歯をくいしばっただろう。 人間の無力を、嫌と言うほど痛感する。 丁度1か月前、親友は旅立った。 ご家族から連絡を頂いた。 ずっと見守り続けていたご家族の心の痛みは、言葉などでは表現できない。 でも親友の頑張り続けた日々が終わり、心からねぎらう気持ちでいっぱいであろう。 「よく頑張ったね。」そんな声が聞こえて来そうであった。 私はご家族と多くを語る言葉を見つける事が出来なかった。 でもご家族から「今まで、いっぱい励まして頂いていたのは、聞いておりました。 今まで本当にありがとうございました。」そう言われて私の胸の中は一杯になりました。 その夜、親友からもらったCDを聞きました。 何度も聞きました。 親友には、家族に対して色んな心残りがあっただろう。 私はいつも人に言っている。 「人生は1度っきり。再演無しの生涯本番。」 いつ何があろうとも、後悔しない様に、一瞬一瞬を精一杯、全力でいかなきゃいけないと。 次の瞬間、何が起こるか判らない。 散ってしまうかもしれない。 後で、もう少し頑張ればとか、あの時ああしておけば、何て思わなくて良い様に。 親友よ。さらば。

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