2005/05/28(土)18:49
旧日本兵の生存?に思う。
戦後六十年の節目の年。旧日本兵とみられる二人が、フィリピン・ミンダナオ島で生存していた情報が入った。「本当にお願いします。お待ちしております」。二人は先月、旧日本兵の遺骨収集活動をしている日本人男性あてにこんなメッセージを寄せていた。旧日本兵の生存、帰国は昭和四十年代後半の故横井庄一さんや小野田寛郎さん(83)が有名だが、今回はそれから三十年以上も、経過していた。マニラの日本大使館員が二十七日に身元確認を行う。二人が所属していたとみられる第三十師団の元兵士らは、戦友との再会に大きな期待を膨らませる。 http://www.sankei.co.jp/news/050527/morning/27na1001.htm
噂はかねてからあった。
「まだ日本兵がいるのではないか?}と。しかし憂さ輪さは噂に過ぎず年月が経ってしまった。
しかし、今度はほぼ確定の情報として日本政府に「急日本兵生存」の一方が伝えられたようだ。
喜ばしく思うと同時に少し複雑な気持ちだ。
産経妙によると同じくフィリピンのルバング島から無事帰還した小野田少尉が田中内閣から見舞金として「約100万」贈呈されたという。
その使い道を聞かれた小野田少尉が「靖国神社に奉納したい」と答えたそうだ。
長年たった一人でジャングルの中戦い続けた兵士にとって、戦友を想う気持で素直に出た言葉だったのだろう。
しかし驚いたことにその答えに「軍国主義的だ」と批判が寄せられたというのだ。小野田さんはそのことを著書の中で「何故祖国のために戦って命を落とした戦友に礼を尽くしてはいけないのか」と嘆いた。
そして小野田さんはしばらくして、ブラジルに移住してしまった。
それから何十年経った今も、靖国は相変わらず批判の的で、分祀がどうの、A級戦犯がどうのと騒がしい。
その様子を帰ってきた日本兵はどう思うのだろう。小野田さんのように嘆き、変わり果てた祖国に失望してしまうのだろうか・・・
同じように戦後もずっと1人で戦い続けた横井さんは言った。
「恥ずかしながら帰って参りました」と。
それは違う。
「恥ずかしい」のは現代の日本の姿だ。
自国のために命をかけた人々を満足に祀り、参ることすらままらない、この現状を私は恥ずかしく思う。
戦争や当時の首謀者たちを批判。検証。反省。総括するのはいいんだけどね・・・・
戻ってこられる日本兵の方々・・・・・・失望したらごめんなさい。