映画コングのおすすめ

マネーボール（★★★★★★★）

〜あらすじ〜

11億ドル🆚3972万ドルの対決。

そう。それは、アスレチックス対ヤンキースの全選手の総年俸を示した数。

地区優勝を賭けた試合でアスレチックスは勝利目前でミスが続き、優勝を逃した。

そして、主力3選手を引き抜かれ、お金のないアスレチックスは、今あるお金で

来シーズンを戦うことに頭を抱えていた。

そのチームで、GMをしている1人の男がいた。その名は、ビリー。

ビリーは、自分の足でインディアンスの事務所に行き、交渉を行なっていた。

が、お金のないアスレチックスのGMとは、話にならなかった。

インディアンスのGMの補佐の下に話を聞きに行くことに。

彼は、「選手を買うのではなく、勝利を買っている」と述べた。

その言葉に刺激を受けたビリーは、その補佐ピーターをインディアンスから買い寄せる。

そのピーターは、初日51人もの選手分析をしてきていた。

選手分析だけでなく、1年を見越したチーム分析を行い、データから導き出された

まだ世に出ていないアスレチックスに勝利をもたらしてくれる選手を捻出した。

会議でのスカウトマンの意見を全て蹴り、ピータとのデータ分析を優先させた。

そして、3人の欠陥商品と呼ばれる選手を取り、キャンプで様々な課題がある中、開幕を迎える。

シーズン当初は、各選手が機能せず、連敗続き。

なんと17試合で14試合の敗戦、、、。

攻撃・守備・投球全てに関して、歯車が噛み合わなかった。

そんな選手たちに、ビリーは「お前らは、優勝する。そのつもりでやれ」と選手に声をかけ、

鼓舞し、データの内容を選手に染み込ませ、勝ち方を教えていった。

そうすると、チームは息を吹き返し、ワイルドカードを手にするまであと少しのところまで

こぎつけた。

そして、トレード最終日、インディアンスのリンカンを取るため手を尽くす。

あらゆる手を尽くし、リンカンを獲得！！

この効果もあり、過去最長のリーグ連勝記録に並ぶ19連勝を叩き出す快進撃！！

次の試合に勝てば、新記録となる20連勝となる試合。

11点差でリードするも、新記録を意識し硬くなったか守備でのミスが続き、同点を許す。

沈みかけるチーム。ここで、監督は、ここまで使ってこなかったハッテバーグを代打へ。

一振りで捉えた打球は、なんと・・・

スタンドイン！！！！

サヨナラホームランによってアスレチックスは前人未到の新記録を達成！！！！

勢いに乗ったまま、地区優勝を賭けたプレーオフへ。

しかし、アスレチックスは、ツインズに呆気なく敗退。

データ野球による少額での優勝は儚く散った。

しかし、主力を3選手失い、少額で欠陥商品といわれた3選手と数多くのデータにより優

勝争いを演じた昨シーズンより多くの勝利をチームに手繰り寄せたのだ。

そんなビリーの元に、ボストンレッドソックスからのGMとしての4100万ドルのオファーが来る。

だが、ビリーはアスレチックスというチームで勝ちたい。まだ、結果は出せていない。

まだ、「勝利を買うことができていない」というわけだ。

「人は、野球に夢を見る」これをどうしても実現したかった。

このあと、1250万ドルでアスレッチクスのGMを現在も継続。

伝説と呼ばれたビリーは、野球に夢を見ながら勝利を買い続ける人生を終わらせず、挑戦は続く。

〜感想〜

まずこれが現実の物語であるということに何よりも心を奪われますよね。

ブラッドピッド演じるビリーは、誰よりも熱い思いを持っていたにもかかわらず、

お金のない球団に限界を感じていましたね。

そこでデータ重視のピーターに出会い、映画のような現実が動き出しました。

そして、連敗に次ぐ連敗で方向転換しても良さそうなところでビリーは、ピーターを信じ、

自分を信じ、データを信じ、チーム、選手を信じました。

信じた結果、全ての流れが変わってアスレチックスに追い風が吹いた瞬間、

映画を見ながら鳥肌が立ちました。

お金のないアスレチックスが、お金持ち球団レッドソックスなどに勝つ姿は、

カープファンの私にとって巨人を倒し、カープが頂点に立った瞬間と重なるものがありました。

基本的には、ハッピーエンドが大好きです。

しかし、これが現実に起こって、アスレチックスは優勝を逃して以降、

まだワールドシリーズの優勝をつかめていない。

まだ挑戦が続いていると思うと、この夢がいつか叶った瞬間、

世界中の野球ファンが感動に包まれることと思います。

さらに、データの偉大さも同時に感じましたね。

ここからデータ野球というのは、始まったのかと感じさせられるくらいでした。

もちろん数字だけではないというのは、プレーオフで証明されていましたが、

それでも、長期に及ぶレギュラーシーズンでは、

大きな実績を生み出したように思います。

これ以降、各スポーツでも、データ分析担当が付くぐらい重宝されています。

その2つをこの映画から感じ取り、久々に映画見ながらワクワクしました。

新しいものを取り入れると、叩かれる。

ここは、全ての映画に共通するものです。

映画＝勉強、自己啓発だなすごく感じます。

この映画の評価は、野球贔屓も少しあり、★7をつけさせていただきました。

スポーツ好きの方にとってたまらない作品になっていると思います。

ぜひご覧になっていただき、コメントをぜひください。