午後から息子の通う幼稚園で個人面談がありました。
うちはクラスで一番最後だったので先生とじっくりとお話出来たのですが、
その中で、かなりショックというか、信じられない息子の園での行動を聞かされました。
3週間程前に、息子が洋服を濡らして帰って来たことがありました。
その時はお友達と遊んで濡らしたと連絡帳に書いてあったのですが、
その後も「○○くん(息子)がお水で遊んでいて注意を促しています」と書かれている事が度々。
その都度、家でも話をしてやってはいけないことだと促してきました。
次の週末には「しっかりとお話をしてから遊ぶことはなくなりました」と書いてあったので、
すっかり安心していたんです、私。
でも今日、とんでもないことを聞きました。
先生が、「遊ばなくなりました」と書いてくださった次の日の話なんだそうですが、
また園の水道が出しっぱなしになっていたとか。
その日は誰がやったのか分からなかったので全体に注意をしていたそうなんですが、
その次の日、うちの息子が蛇口をひねっているのを担任の先生が見たそうなんです。
トイレに入った後、トイレ内の手を洗う場所の水道。
手を洗いそのまま出るのかと思ったら、出した水をそのままにしてトイレを後にしたそうです。
先生は(この後どうするんだろう?)と思いとりあえずそのまま様子を見ていたそうです。
すると息子、トイレから出た所にも水道があるのですが、
その水道に、置いてあったペットボトルのキャップでフタをしてから、
4つあった蛇口を全部ひねり、水をジャージャー出してそのまま立ち去った。。
そのまま廊下を歩いていって、今度は廊下の水道も出して立ち去った。。
最後は、教室前にあった水道の蛇口も全てひねって、そのまま教室に。。。
「信じられなくて、ものすごくびっくりしました」 と先生。
びっくりして、私、「私も信じられません。。すみません。。」 としか言えませんでした。
うちの子に限って、じゃないけれど、ものすごくびっくりというか、ショックで。。
「いたずらならひねる蛇口は一つだと思います。
全て捻るのには、○○くんにとって意味があることだと思いました。
○○くんに悪いとは思ったのですが、その日は時間をかけて話をしてきつく注意もしました。」と。
でもね、思い返してみても、
その日の帰宅した息子に、いつもと変わった様子はみじんも感じなかったのです。
・・・私はそんな事があったなんて気付きませんでした。
出来事は分からなくても、息子の心の変化も、、全然気付かなかった。。
息子は排尿を上手くコントロール出来ないので、
園でも定期的にお水を飲むように、先生に促して頂く様にお願いしていました。
先生が言うには、そのお水を飲むことが苦痛だったのでは・・・と。
初めは園で、みんなで水で遊ぶのが流行ったそうなんです。
その時、全園児集会の時に、
「お水を無駄にすると園のお水がなくなっちゃうよ。飲みたい時に飲めなくもなるよ。」
と話したそうです。
それを聞いて、息子は園の水が出なくなったらいいのに、と思ったようです。。
息子と話をした時に、悪いことだという事は認識していたそうです。
そして、水を出したままにしていた理由は、
「幼稚園の水がなくなればいいと思った」と。。
先生は、
「これまで○○くん、ほらお水の時間だよ、とかうるさく言いすぎたのかもしれません。
これからは時間を決めて、クラスのみんなで一緒にお水を飲もうと思います。
私の言い方が○○くんにとって重圧を感じるものだったのかもしれません。。」
とおっしゃってくださいました。。
そういう気持ちもあったのかもしれません。
でも、でも、きっとそれだけじゃない、息子の心の中の闇、感じています。
治療に関しても、大人にとっての都合のいい子にしようと、
意識はしていなくても私はそんな態度をしていたのかもしれません。。
これまでを振り返って、反省する点が多々あります。
痛い時に泣くこと、嫌がること、この頃減ってきました。
「お兄ちゃんになったねぇ、えらいえらい!」なんて私は単純にほめていました。
「でしょ~」と笑う息子の顔に安心して、それでいいと思っていたけれど、
その物分りの良さは、きっと私を困らせないため。
周りの大人に気を使っていたのかもしれません。。
その証拠に、園でのお水の事だって、そんなことがあったって、
私にはそのカケラさえ悟らせない表情、行動で息子は過ごしていたのですから。。
息子のいつもと違う体調の変化には気付けても、
いつもと違ったであろう心の変化には、私は気付けませんでした。
息子がそんなことをしたのもショックだけれど、、
頼りない私を、息子が必死で支えようとしてくれていたような気がしてなりません。
情けない。・・・そして、息子に申し訳なくて。。
今の治療生活が息子のストレスになっていることは確かです。
私は息子自身が受け止めてくれる部分も必要だと思っていました。
たとえ小さくても、現状を伝えることが必要だと。
・・・でも、それは大人の身勝手さだったのでしょうか。
小さな子供でも、と思う事事態が、間違っていたのかもしれません。。
小さな子供は、所詮は小さな子供。。
この子はしっかりしているから、人の気持ちを汲み取る部分があるから・・・、
そう思って、物分りのいい子供に作りあげようとしていたのかもしれません。。
ストレス発散の場所に自分がなれたらいいと思っていたけれど、
そんな風に思うことすら自分のエゴだったんです、きっと。。
・・・どうやって息子の心を溶かしてあげたらいいのか見えません。
お水で遊ぶことは、それからはないそうです。
でも、息子の心の中がそれで治まったとは言い切れません。
現に今日だって、走り回る子供達がいるホールの片隅に座って、塗り絵をしていました。
教室でやればいいのに、わざわざホールに出てきてやっていました。
そんなこと、一言も言わないけれど、・・・きっと、みんなと走りたいんだと思います。
うまく気持ちを発散させてあげる方法を考えないといけないと、先生ともお話してきました。
でも、先生は先生。
私は母親。
・・・母親なのに、一番見えてないのは私です。