雑用
断った事がないので私自身は言われたことはないが、「雑用を断る人には仕事は回さない」と仰る先生が、大学の時にいた。仕事中の話ではなく、大学の講義中の話である。その先生の持論は、「『雑』という字は『いい加減でいい』ではなく、 『分類のしづらい、色々な』という意味と心得ろ」。だから「雑草」も「雑書」も「雑物」も、「そんな物はない」と屁理屈をこねるのではなく、「分類しづらいから色々なものとひとくくりでいいのだ」という考え方。「雑用」もその通りで、細々とした用事である。この先生、時折、その雑用を学生に依頼することがあった。快く応じる学生にはお駄賃をはずむこともあったが、ひとたびこれを断れば、「これが仕事だったらアンタは使いモンにならん!出てけ!!」となる。当時、先生の言いたいことはなんとなーくはわかっていたつもりではあったが、学生の身では本当の意味はわかっちゃいなかった。一応、社会人になって。この先生の教えがことある毎に身に染みた。雑用をないがしろにすると、仕事が、会社が回らないのだ。特に私はフリーター時代から内向きの仕事が多かったから、自分の分のみならず他との共用分もやらねばならない事が多かった。暇だから雑用をするのではなく、それを片付けないと他の仕事に取りかかれず一日…ということも(自分の段取り悪いのもあるんでしょうが --;)。跳ね返るのが自分にだけなら後回しでまとめてやっちゃってもいいんですけどね…雑用を一手に引き受けてると、滞った場合は確実に全方向から文句が出るという。どうして今更こんな事を書いてるのかと言うと、ちらほらと「こんな雑用をするために就職したんじゃない!」と不満を言う人がいると聞き…そういえば、掃除があるとぶつぶつ言っている人もいたな。私は大きな会社に就職したことがないので、基本的に雑用・掃除が全くない所には就職したことがない。掃除は苦手だが仕事上は必要なので一応やるし。各種機器の発達により、雑用は格段に減りました。まぁ、その代わりに、「専門にやる人員は置かないから自分でやれ」という方針の企業も増えたのは事実ですが。それにしたって、日々の雑事をやらないで済む仕事が、どれだけあるのかという話で。少なくとも自分は、事務屋の仕事の半分くらいは雑用でも、それは必要事項だからと思って仕事をしていましたよ。【送料無料】25歳までにしなければならない59のこと価格:1,365円(税込、送料別)