とりあえずビール

2008/07/07(月)08:16

サミット

昨晩テレビを見て、食品工場の機械が職人技に裏づけされているという切り口でレポートをしていた。冷凍うどんに腰があるのは機械のローラー押し工程の存在をクローズアップしていた。(でもね、その腰はタピオカに使うような澱粉を練りこんであるからという噂が強いですよね。それをちゃんと検証して欲しかったですよね。)その後冷凍うどん麺はこんな食べ方もできるという例示で、細かく切ってフルーツパンチみたいなデザートを作っていた。どう考えって寒天、タピオカ、ナタデココの類と同じだろうと思ってしまうのである。(いや、失敬。もちろん小麦の味もするだろうけど)そんなことに腹を立てながら、サミットのニュースも見てしまった。サミットにデモで反対する人の言い分が訳わからなかった。グローバリゼーション反対である。このグローバリゼーションがアメリカナイズのことなのか、自由貿易のことなのか、労働人口をも含めた人的交流のことなのかよくわからない。文化が入ってきて生活様式が変わるのを恐れるのか、安い物が入ってきて作った物が売れなくなるの恐れるのか、安い労働者で職を失うのを恐れるのか。どれもG8とは関係ないような気がする。唯一あるとしたらお金の流れは自由なのでマーケットをコントロールできるかということである。環境問題はアメリカの言うように中国・インドの参加がないと無意味とまでは言わないが、もともとロシアは温暖化賛成(凍土がなくなりや不凍港ができる)なんだし、まとまる要素がない。前から考えていたんだが、環境問題は、公害問題とおなじでいままで外部不経済(環境悪化にはコストがかからない)であるところに問題がある。だから、外部不経済を経済システムに組み込まないと基本的な解決にはならない。唯一の解決策は環境改善に資するビジネスの強化育成でなんだろう。個人の努力の和で解決しようというのは全員の生活様式を50,60年戻せといっているようなものである。消費の直接の規制はもっと混乱するし、合意の形成が至難である。日本のセクター別アプローチというのも規制だし、排出権の売買もビジネスではあるが、もともと総量にキャップがあり規制である。今のリサイクルビジネスは生活の快適さに貢献するようなインセティブがないと難しいのかもしれないし、安いクリーンなエネルギーが出てこなければ化石燃料の消費抑制もできないかもしれない。そもそも25、6年前の未来図では、将来核融合エネルギーというのが開発され、石油はおろか原子力も要らなくなると言われていた時期があった。科学の進歩が停滞したのか、今や核融合エネルギーという言葉も無くなった。科学の進歩だって立派な外部不経済であり、世界各国が武器以外の対価性(経済的な見返り)のないものにお金を出すことをしなくなっている。だったら、なおさら資源の無い国同士がお金を出し合って、安価なクリーンエネルギーの研究開発をすべきなんだろう。(資源を持ってる国を入れると面倒なことでもある) 今回で1000回を向かえるので、これでお終い。    

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