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2012.05.01
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カテゴリ:転載
今回の記事もだいぶ前の記事の転載です。

感動的なお話だったので、転載しました。

号泣しました号泣

ガンマンの家さんからの転載

http://ameblo.jp/wanwan2011/entry-11122253768.html




【以下、転載】



゚・:,。゚・:,。★゚・:,。゚・:,。☆゚・:,。゚・:,。★゚・:,。゚・:,。☆゚・:,。゚・:,。★゚・:,。゚・:,。☆゚・:,。



一枚の毛布






なにげない 朝




一人の娘さんが女性の家の玄関をノックした



そして娘さんは一枚の毛布をおもむろにその女性に手渡した




女性は涙ぐみながらその毛布を受け取った・・



これが悲しい涙なのか それとも嬉しい涙なのか・・



これから始まる物語を読んで 頂ければわかるだろう





ある日の夕暮れ時



いつものように 愛犬と散歩をする女性の目にとまった 一匹の柴犬



迷子なのか それとも捨てられたのか



年老いてしかもやつれている




ふとその子のお腹に目をやると 大きなこぶがぶら下り 見るからに痛々しい・・



そっと引き寄せて 捕まえようとしても よたよたしながらその犬は逃げていってしまった・・



『あんな身体で 大丈夫なのか



家には戻れないのか



それとも捨てられて 帰る家がないのか』



女性は 帰路につきながら気になってしょうがなかった




それから何日もすぎたある日



ようやく その犬の居場所をつきとめた 冷たい雨がふりしきる中



女性はその場所に向かって その子を見つけてその嬉しさより驚きにわが目を疑った・・



その子がいたのは 川をせきとめ 金網を張り巡らせた草むら・・











冷たい雨が降りしきる中



草むらの上でその子は うずくまっているだけで全く動かない




お腹のコブは 大きくなり裂けてしまい血が流れている・・



そんな身体で・・



そんな場所で・・



そんな一人ぼっちで・・




おもわずもってきたジャーキーを金網越しに投げつけても ぴくりとも動かない・・



かあかあと鳴きながら カラスがその子の上を旋回している




それを見た 女性は金網にへばりついて 声をあげながら泣いた



泣きじゃくりながら 家に帰った女性は毛布を持ちまた 大急ぎでもとの場所に戻った



もうその子しか見えていない



せめて暖かくさせてあげたい・・



その思いが一枚の毛布に託され 女性は無我夢中で金網の上からその毛布を投げ込んだ




どんな事情でここに たどり着いたのか・・



どんな過去があって ここでうずくまっているのか・・



分かるのは この子は一人ぼっちでこの冷たい寒空の中で誰も入れない金網で囲われた草むらの上で



お腹から血を流しながら うずくまっている(その姿)だけだ

















この子を捕まえたい



この子を助けたい



この子を元気にさせたい



女性の頭の中は もうこれしかない




何回も何回も 捕獲を試みても人なれしていないのか その子は捕まらなかった



その日 ジャーキーを持って近づき呼んでみると



奇跡でもおこったかのように その子はゆっくりゆっくり女性に近づき



渡されたジャーキーを咥えた



それは数日振りに食べ物を口にしたかのように おいしそうに食べてくれた



嬉しくて手が震える



感動で涙がとまらない




そんな高ぶる気持ちに酔っているひまもなく 医者へと心ははやる




そして 女性はこの子を連れて病院へと向かった



おりしもその日は クリスマスイヴ 女性はその子に(イヴ)という名前をつけた



女性とイヴの心は一瞬で通じ 涙でぐしゃぐしゃな顔をした一人の女性と



お腹から血を流しながら雨まみれになっている 年老いた一匹のわんこが



ゆっくりゆっくりと歩く姿は 道行く人の目を奪った




この散歩らしき光景がこの二人にとって最初で最後の散歩になることなど女性は思いもしなかっただろう・




瀕死の状態のイヴを見た 医師は驚きながらも 医療処置をする



そして邪魔になる首輪を外したとき ふと住所と思われる字列が目にとまる



『飼い主の住所だ!』



女性は たった一つのイヴの【過去】を目のあたりにしたかのように感涙した



『こんなに年老いたイヴを



こんなに病を背負っているイヴを



なぜ離した なぜ捨てた』



こんな諦めと怒りの思いをおさえながら イヴを病院において女性はその住所を頼りに



飼い主を捜し当てた




チャイムを鳴らすと 娘さんが出てきた



その娘さんに 涙しながら事情を説明した



もしイヴを捨てたのであれば その涙は大きな怒りに変貌するのは言うまでもない・・



娘さんは 答えた



『その子は 母の飼い犬で



1ヶ月ほど前 母が散歩の時に逃がしてしまい



それ以来 探さない日はなかった』  と・・





わんこ 一匹が街を歩いていても



(野良犬がいる) くらいで 何事もなかったかのように通り過ぎる人が多い



その子が お腹から血を流していても



疲れて倒れそうであっても 知らぬ顔で行き去る人が多いこの世の中



一つの小さな愛は 大きな幸せへと導く



人と動物と人



この構図があっても(愛)がなければ たった一つの命も救われない



あの愛が



あの一枚の毛布が あったからこそイヴは

カラスの餌食にならずにすんだ



無事に飼い主のもとへと帰れたのだ・・










そして数日後



飼い主さんが一枚の毛布を万感の思いで 女性にプレゼントをした



イヴを助けてくれた 感動のクリスマスプレゼントとして・・













★この話はアンジュという女性の実話です★

(http://ameblo.jp/ikite-riz/)





      2012 1 7
ganman





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最終更新日  2012.05.01 17:16:21



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