熱帯香粧館

昨夜相方相手に暴れたせいか節々が痛く、行列疲れのせいもあってか微熱も感じられる。
「なんかあったかいスープ系なものを飲ませてくりゃれー」、と私はダダを捏ねてみた。
心と胃袋の底では、チャイナタウン某レストランの「あっさりお粥」などを狙っていたのだが。
はたして、相方が「よっしゃー！」って連れていってくれたのは
ノースキングストリートの、「THE OLD SAIMIN HOUSE」である。
ロコボーイに、「スープ」という言葉を不用意に使用してしまった結果だ。
パラマのポストオフィスのお隣あたりである。
コリアン食堂やプレートランチや、結構名の知れたハワイアンフードレストランなどがある一角だ。
サイミンＳ２、５０＄　Ｌ３、２５＄　ＸＬ４、００＄
という、マクドナルドも驚きの庶民派価格設定だ。
串焼きＢＢＱ、一本１、３５＄なり。
疑心暗鬼な姐やんは、店内が意外と清潔なことにひとかどの安堵を覚える。
で、WUN TUN MINなどを注文してみる。
Ｓ３、００＄　Ｌ３、７５＄　ＸＬ４、５０＄であった。
電解質の足りていない体内に、じーんと染み入る海老味あっさりスープ。
ほろりときそうな味である。
マスタード醤油につけて食すワンタンは、麺の上にごってりとトッピングされていて、ぶりぶりっと食べごたえがあって美味しかった。
串焼きＢＢＱは、「ローカルチックなシシカバブ」と表現すべきか、はたまた「ビーフの焼き鳥風」とでもか。
で、特筆すべきは「コンビネーションプレート」であろう。
ムスビ、マカロニサラダ、スパム、沢庵一切れ、串焼きＢＢＱ二本がついてきて、４、２５＄であった。
単品キムチ５０セント。というのも、涙がちょちょぎれてきはしないか？
ソーダ類は６０セントだし。
うどんもあるが、サイミンスープの中にうどんが泳いでいる、独特のお味である。
意味もなく、深々頭を垂れたくなるぞサイミンハウス。
暖まった。
ほかほかと体中。
しかもハワイには珍しい「美人で愛想のいいおばちゃんウェイトレスさん」は、どうやら相方と親しい感じだった。
相方は、ハイスクールの頃から、ここに通っていたらしいぞサイミンハウス。
当時は、「１＄もしなかった」そうだ。サイミンヌードルスープ。
い、いつの時代に高校生だったのだ相方っ！？
ディナーは夜１１時半まで、金土日は深夜１２時半までの営業。
帰りにパラママーケットに寄って、黄色いコリアンメロン（これって瓜？）と辛さ際立つ唐辛子パウダーをお買い上げ。
あ、ホヌちゃん御推奨の「エクスタシーピーチ」もあったよ。
で、きっちりシメた結果、いつになく過剰に優しさを振りまく相方が
「マイハニーベイヴ、スィートジャパニーズメロンのお姐すぁーん！」
と、猫撫で声でゴロゴロ呼んでいる。
………
その優しさは、三日保たないと見た。
なんかコスメでもねだるなら、時を開けないほうが良い。
女の智慧である。
※（よいこは真似しちゃーいけませんよ。真似ではなく、完全に模倣するか、人生の指針とするように）
↑
JUST　KIDDING！