熱帯香粧館

レディースデイが来るのは、もうほんとに厭。
休めばいいのに、いつもオーヴァーワークしちゃうのが癖。
冷蔵庫内一掃してから、ゆっくり寝込もうとか思う。
お豆腐の白和えと、卵サラダ。
おじゃがと鮭を、味噌バター風味のほくほく煮に。
グリンピースごはんには、パリパリ海苔と練り梅添えて。
わかめと針生姜は、簡単お吸い物にしてみたよ。

立ちっぱなしにならないようにと思いながら、もう私は限界です。
クラリセージ、ラベンダー、マージョラム…。
クラリセージ、ラベンダー、マージョラム…。
（※妊娠中の方は避けてねこのコンビネ－ション）
あ…マージョラムが切れているぅ～。
カ…カモマイルでもいいかな？
エッセンシャルオイル湯に垂らして、屍のように腰湯に浸かって暖まる。
あとはもう、下半身にブランケット巻きつけて横たわるしかない。
汗かいてて暑いのに、下半身に血流が巡ってない感じ。
ここで相方の登場です。
こんなときには、ムショウに甘いものが欲しい姐やんに、ごってりシュガーコーティング、お砂糖がしがしデニッシュペストリーのお土産ね。
口をきくのも物憂いので、静かに横たわっていたら、飛んで火に入る「お擦り屋さん」いらっしゃい。
腰揉んでくれ腰～…。チップはずむぜぃ～…。
だがお擦り屋さんは、未だかつて、姐やんからのチップを受け取ったことがない。
それは無論、姐やんが払いを踏み倒すからである。

翌日、お擦り屋さんの尾てい骨プッシュが効いてか、うって変わって体は軽い。
ラベンダー、ペパミントで、ぬる湯入浴繰り返す。
お擦り屋さんの差し入れのお弁当を食べ、ベッドにひっくりかえり、ラップトップでＤＶＤなんか観て過ごす。
は～、休息、休息。
観ていたのは、ディズニー初期の傑作、「シリーシンフォニー」よ。

で、帰宅後のお擦り屋さんに、更なる肩揉みマッサージを強要する。
あまりしつこく横柄な態度で強要したため、お擦り屋さんは優しさに欠けていた。
罵倒する私。
当然喧嘩になる。
風呂の中の二人は、凄まじい形相で睨みあい、互いに素っ裸で仁王立ちだ。
なんかもう、成田山の憤怒に燃える、火焔不動明王みたいだぞ自慢じゃないが。
………
姐やんは、血中アドレナリンをこうして燃え上がらせたためか、血液循環が良くなった模様。
すっかり元気になった気がする。（笑）
ああお擦り屋さんに、チップをあげるどころか、今回も思いきり仇で返してしまった。

あら？
金輪際、寝室お出入り差し止めを厳命されたにも関わらず、お擦り屋さんが側にいる。
鼾防止に、鼻の穴にえんぴつ突っ込んでやりたい欲望に、姐やん勝てそうにありません。
せめてきれいに削ってある芯のほうではなく、えんぴつの尻の消しゴム付いてるほうにしてやろう。
姐やん昔の男の子に、新幹線でうたた寝している間、彼の鼻の穴にピーナツ押し込んで、取れなくしたことあるんです。
それを思えば、えんぴつの尻なんかカワイイもんさっ。うっへっへっへっへ。