この歳になると、一人で外を歩いていても、ナンパされたり、話しかけられたりすることって "あまりない"。
でも、優と一緒に散歩をしていると、いろいろな人から話しかけられて、自然と顔見知りになる。
子供たちから、お年寄りまで、優と生活を始めてから、いったいどれだけ沢山の人たちと出会うことができただろう。
昨日も・・・
天気が良かったので、いつもと違う道を散歩していた。
すると、向こうからサクサク歩いてくる人がいる。
あら、洋子さん
そう、洋子さんは駅前のスナック「洋子」のママさん。 見たところ、60歳は過ぎているだろうか?
サングラスをかけて、ウインドブレーカーを着て、いつもサクサクと歩いている。健康のためだそうだ。
いつからか、散歩中にたびたびすれ違うようになり、洋子さんが犬好きだったことも手伝って、自然と挨拶を交わすようになった。
その洋子さんに久しぶりに会った。
「あら~、久しぶりねぇ!元気だったぁ?」
「はい。洋子さんもお元気でしたか?」
「元気よぉ。しばらく会わなかったから、どうしてるかなと思っていたけど、元気そうで良かったわ。」
「そうですね。 今日はいつもと違う道を散歩しているんですよ。良かった、洋子さんに会えて」
「あら、私も今日はたまたまこっちの道を歩いたのよ。きっと気持ちが通じたのね」
「じゃぁ、元気でね。」
「はい、洋子さんも!」
と、こんな会話をして別れた。
"きっと気持ちが通じたのね" と言われて、なんだか嬉しかった。
小さな出来事だけど、優がいなければ味わえなかった喜び。
優ちゃん、ありがと
それにしても、地味だわ、近頃のワタシの人生・・・