というタイトルに惹かれて、ブックオフで購入したこの本。
著者は、北尾トロという古本屋店長 兼 ライターの方です。
妙なタイトルと変な名前の著者。 ということで、内容は期待どおりに面白い。 といっても、まだ途中までしか読んでないのですが。
タイトルからも想像できるように、この本には、著者が様々な裁判を傍聴したときのエピソードが書かれています。
著者がそのときに描いた被告人のイラストや室内の様子などが挿絵になっていて、これもまたなんとも下手くそな絵だけど味があり笑っちゃいます。
2003年に発行された本なので、エピソードは昔のものですが、裁判員制度が始まった今、これを読めば裁判に対する興味が湧いてくるかもしれません。
(私はそれが目的で買ったのでは決してありませんが...くれぐれも)
そうそう、つい最近、元天才ジョッキーの田原成貴が覚せい剤で再逮捕されましたが、この人の初犯当時の裁判エピソードも書かれていて、なんたる偶然!と思ってしまいました。
また、こんなエピソードも。
著者は、刺激のある裁判を傍聴したくて毎日裁判所に通い、面白そうなのを片っ端から傍聴していたらしいのですが、ある日、黒服のヤクザ軍団を見つけ、「これは面白そう!」と後をつけていきました。
すると、その裁判室の前は黒服一色。他の一般傍聴人の姿はゼロ。 いるのは強面のヤクザ集団のみ。
メモを取るのもはばかられ、とりあえず直ぐに逃げ出せる位置を陣取って、おびえながら傍聴したとか。。。笑えます。
このエピソードを読んで、私も昔の記憶が蘇ってきました。
昔々(おとぎ話か)、宇都宮に仕事で出張したときのこと。
無事に仕事を終えて駅のホームで新幹線を待っていると、駅のロータリーに何台もの黒塗りのベンツが列をなして入ってきます。
宇都宮って、高級車を乗り回すお金持ちが多いのかしら?
と、そのときはのん気に思ってました。
で、新幹線が到着し、自由席に一人座りました。
すると、同じ車両に黒服を着た人が一人、二人、・・・
次々と乗車してくるではありませんか。
またたくまに周囲を黒服軍団に囲まれてしまった私。 足がガクガク震えるのを必至で隠し、平静を装いました。
いうまでもなく、この方たちは、あの黒塗りのおベンツに乗ったヤクザの皆様でした{{{{( ▽|||)}}}}ゾォー
きっと北尾トロさんも、あのときは同じ感覚だったに違いないです(経験者は語る)。