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チラシの裏の幻視録

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2010年04月24日
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カテゴリ:原子力
こんばんは。

 今日は東京ドームの広島×巨人戦を見てきましたよ。
 故・木村拓也コーチの追悼試合と言ふことで、セレモニーと始球式では少し涙目に。
 こういふ生き方って良いよね。

 試合の方は、広島もしつこく食いついて頑張ったと思うのですが、大事なところでチャンスを生かせずに逆転満塁ホームランを食らってしまい(さらにその後にも続いてホームランって・・・)、残念でありました。
 頑張れ、広島カープ!




 さて、前回書いた毎日新聞のリンク先の文書ですが・・・どこがどうトンデモなのかについて少しだけ。


●私は原発反対運動家ではありません。
 →北陸電力能登(現・志賀)原発差し止め裁判原告特別補佐人、東北電力女川原発差し止め裁判原告特別補佐人、福島第2原発3号機運転差し止め訴訟原告証人。 ・・・なんですね。いや、別にここはトンデモではありませんが。

●原子炉の中の針金で、世界中を巻き込むような大事故に。
 →燃料棒の金属被覆管が傷ついて漏洩することはありますが、そんなことでは大事故にはなりえません。(逆に、こんなので大事故が発生するのであれば、人類は既に存在していません。)
 
●震度5で止まるところが震度4で止まったので危ない。
 →多数ある安全装置のうち、地震加速度センサーよりも先に、中性子束を計る他の安全装置が働いたものであり、正常な動作です。

●原発の建屋の中は、全部の物が放射性物質に変わる。
 →放射化されるのはごく一部の元素のみです。例えば、材料に含まれるコバルト等が代表的なところですね。

●どんなに厚い鉄でも放射線が突き抜ける
 →α、β、γ、中性子・・・透過力は放射線の種類により異なりますが、「どんな厚い鉄でも」はいくらなんでも嘘です。

●排水口で放射線の量を計ると、すごい量。 
 →排水口その他に設置された放射線測定器で常時監視・公開しています。殆どバックグラウンドレベルです。まあ、自分で調べてください。>毎日新聞記者

●日本列島で取れる魚で、安心して食べられる魚はほとんどない。
 →海藻や魚類は定期的に第三者も関与して採取・測定され、異常のないことが確認されています。安心して食べてください。(昔、敦賀で一回だけ建屋内の漏洩に伴い微量が検出されたことがありましたが、その後は異常値はないようです。)

●美浜で発生した蒸気発生器細管破断について。
・あと〇・七秒でチェルノブイリ

 →チェルノブイルは黒鉛減速炉。事故は、出力制御が困難な低出力領域、キセノンの毒物効果が利きまくりの状態で出力維持のために制御棒を過剰に引き抜き、その後一気に挿入したことによるもの。制御棒の先端につけられた黒鉛のキャップによって炉内の一部領域に正の反応度が投入されたことで一気に出力が上昇して水蒸気爆発、さらに熱が黒鉛に引火したことで大規模な事故となりました。日本の軽水炉は構造・安全系が全く異なるので、少なくとも同じ事故は起こりえません。
 ところで、「0.7秒」って何でしょう?

・(蒸気発生器の)2ミリくらいの細い配管
 →細管はそんなに細くありません。正確な数値はJNES等のデータベースにあるので自分で調べてみましょうね。>毎日新聞記者

・自動停止するはずが停止しなかった。
 →自動停止はしています。運転員が行った操作は、「止める・冷やす・閉じ込める」の「冷やす」の部分です。なお、この操作の時系列は公開されています。

●最初、耐用年数は十年だといっていた。
 →これは大嘘。建設時から、40年程度運転することを前提として許認可申請を出しています。実際には非常に余裕を持って設計されていますし、また炉内の試験片で中性子脆化の状況を監視しています。

●福島の原発では、廃炉にすることができないので修理して使うことにした。
 →過去にSCC対策として修理を行った経緯はありますが、「廃炉にできないから」と言ふのは大嘘です。

●廃炉、解体ができないので、みんな「閉鎖」する。
 →この文章の作られる前から、既に廃炉・解体の実績は国内外にあります。昨年のNHKスペシャルで全く無視されていたJPDRとかね。

●一九六九年までは、どこの原発でも核のゴミはドラム缶に詰めて海に捨てていた。
 →「どこの原発でも」といいますが、1969年当時、運開していた原発が我国に何基あったか確認してみましょうね。
 →医療用の余剰放射性物質を海に捨てた経緯はありますが、原発の廃棄物をドラム詰めして車で運んで海に捨てた、などという話はないやうです。

●原発にある高い排気塔から出る放射性物質で住民は被ばくしている。
 →完全にゼロ、とは言いませんが、バックグラウンドに隠れてしまうやうな極めて低いレベルです。ちなみに、この排気筒(正しくは「塔」ではないです)にも放射線モニタがついており、リアルタイムで測定・公表されています。

●原発で働いていた男性と自分の娘の結婚を心から喜べるか
 →はい、私の愛妻のご両親には、たいへん喜んでいただけましたよ。
 ・・・と言ふか、こんな差別を助長するやうな表現はやめて欲しいのですが。

●セラフィールドで白血病の子どもが生まれる確率が高い。
 →「原子力施設によるものではない」との結論が出ていませんでしたか?
  我国でも、原発の有無に関わらず全国の白血病の分布は公表されています。それを見ると、原発の有無(ついでに書くと自然放射線の高低)と白血病の罹患率による有意な関係はないやうに見えますけど。調べてみてください。>毎日新聞記者

●泊で二基目が出来て、今までの倍、放射能を浴びている。
 →自然界のバックグラウンドと比較すると原発由来の放射線(「能」ではないです)は微々たるものであり、2基で2倍、はありえません。「自然界には放射性物質がない」のであれば別ですが。

●五十キロ、一〇〇キロ圏で中高生が原発の存在に悩んでいる。
 →私自身、50キロ圏内で中学・高校時代を過ごしましたが、悩んだり、友人と話しあったりしたことは一回もありませんでした。・・・まあ、反原発授業をする教師はいましたが、クラスの皆に嫌われていましたね。


 とりあえずサラサラっと読んで気付いたところだけ書いてみました。 実は変なところはまだあるのですが、書き始めるときりがないのでここで止めます。

 しかし、放射線/放射能については「すごい量」と言った不明確な表現ばかりでげんなりしてしまいます。何Gyとか何mSvとか何Bqとかの具体的なデータを出さなきゃ全く意味がないでしょうに。

 また、大昔の作業環境は今より格段に悪く、放射線管理がまともに行われていなかったのも事実ではありますが、だからと言ってここまで脚色しちゃまずいでしょ。




 あ~あ、昔のボスから「相手にするな(爆笑)」と言われていたのに、つい相手にしてしまいましたよ。





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最終更新日  2010年04月25日 01時36分15秒
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