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![]() 以前、Michael Gettelの「Winter」を紹介しましたが、こちらはベストアルバムではなく、海の風景を描いたテーマアルバムです。 早くも1曲目「Sucia/ Shallow Bay」から波を思わせるアルペジオを多用したメロディの曲中に、波の音やイルカ・シャチ・鳥の声も所々に流れてきて、静かで豊かな海の光景が浮かびます。 (以下ライナーノート)サン・フアンの面影 「SAN JUAN SUITE」では、ワシントン州とカナダの間に位置するピュジェット湾に浮かぶサン・フアン島で見聞きして感じたものを曲にしています。この海域は様々な生きものたちの安息の地です。シャチなど、我々人間が「兄弟」として知り、親しんできた生き物もいます。 この島は見た目も素晴らしいですが、もっと、私の心を揺り動かす名状しがたい何かがあります。サン・フアンにはいつも音楽があります。耳を澄ませば、アザラシやカワウソやクジラが立てる水しぶきが聞こえます。時には優しく、時には強い風に混じって、カモメがしつこい位に鳴き声を聞かせます。そしていつも波の音がします。サン・フアンの鼓動です。 湾の天気が穏やかでも突然荒れ模様になる時でも、サン・フアンの奏でる"音楽"は無限です。どの海岸を歩いても、どの場所を船で旅しても、同じ音は決して繰り返しません。だから、何曲かに自然の音を入れています。ライブパフォーマンスでは決してできませんが、島で聞くことのできる無数の音の代表的なものです。 写真家がカメラを使うように、自分は作品の中でピアノで自然の独特な像をとらえようと試みてきました。テンポが速くて技術的に難しい曲でも、緩やかに流れるような曲でも、島で過ごした時間や訪れた場所の独特な雰囲気や思い出を、それぞれの曲のスタイルで表現しています。 このアルバムのオリジナルバージョンのリリースから10年になるのを記念して、組曲の完成のために新曲を2曲追加しました。「Watercolors」(8)は好きな印象派作曲家の一人エリック・サティに倣って作っています。一方「The Kelpie」(7)は、心の奥底のいたずらっぽい気持ちから生まれました―"これが弾けるかやってみな"。ついでながらケルピーとはスコットランドの伝説上の動物で、入り江に住んでいると信じられています。去年、サン・フアン近くの海面で1匹見かけた気がします。このとおり、この島は不思議なところだといつも思ってきました。 サン・フアンの音への旅にご招待いたします―想像力フル回転でお越しください。 (訳:HNが思いつかん) 1998年4月21日、Narada、XBE98Z7G お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年02月20日 10時26分43秒
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