|
カテゴリ:ライブレポ
6KB超えにつき色文字少なめ、本文中敬称略
《2021年11月3日、ブルーノート東京より生配信》 エリック・ミヤシロ、登場して一礼 1. Blue Horizon "皆様こんばんは。配信の皆様もこんばんは" AllStarの名に恥じない本当の意味でのオールスターのメンバーのビッグバンドと素晴らしいゲストの音楽で"最後までゆっくりと楽しんでいってください" 1曲目…このバンドのテーマソングとしてミヤシロが作った楽曲。ブルーノート東京には世界から多彩な音楽が集まるので、そのイメージで多彩な物語を込めたという話 最初のソリスト:テナーサックス 小池修 トロンボーン:中川英二郎 ドラム:川口千里 リードアルト:吉田治 ジャンルで言うとコンテンポラリージャズ。1995年のマイケル・ブレッカーの曲 当時はかっこいいな、で終わっていたが、最近聞いて、当時よりは理解が深まったように思う話 2. Peak "曲の途中ですがサプライズ" リハーサルもなしで飛び入り 以前浜松ジャズフェスで一緒に。最近デビューしたばかりのジャズピアニスト "リナでーす" トリオになったところで煽る千里 ソリスト紹介…"Where is Rina?" 宮本貴奈はリナにとって人生の先生… ミヤシロにとって大きな存在の一人がスティーヴィー・ワンダー 色々な音楽の影響を受け…ロック・ポップス、民謡やジャズ・ゴスペルまで、色々な音楽を蓄えてスティーヴィー・ワンダーという音楽にしている 貴奈のピアノと川村竜のベースをフィーチャーで… 3. Overjoyed "素敵なゲストをお迎えする前にもう1曲だけ" これまたコンテンポラリージャズ。タイトルどおり中近東のにおいにジャズ・フュージョン ここで小池修はEWIを演奏 4. ベイルート "お待たせをいたしました" 今日が3日目で最後なのは寂しいが、3日間素晴らしい時間を共有した…と紹介 佐藤竹善登場 5. Don't Stop Me Now "こんばんは" 一昨日から3日間6ステージ。実はデビューしてから3日連続で歌うのは初めて"甘やかされて育ちました" 一昨年、エリックのジャズオーケストラと共演して、その後アルバムもリリース。 竹善もビッグバンドと演奏するんだ…てことで、ライブのお話もいくつかいただいたが、パンデミックで全部なくなってしまった しかし、エリックがあれだけ素晴らしいアレンジでスコアを書いてくれたのにもったいない…と思っていたら、今回のステージが実現した話 "本当は4曲でいいと言われた"が、1ステージで5曲歌い、しかも6ステージ全部違う編成で、あのライブアルバムの曲を全部やってしまおうという企画 今回は配信があり、"うちのおふくろも見てるかも" 一昨年ライブをやったとき、自分はジャズシンガーじゃないので、ロックやポップスの楽曲をビッグバンドアレンジで せっかくエリックがアレンジしてくれるからオリジナルも書こう…と 6. Visions オリジナルとしてビッグバンドのために初めて書いた。自分はビッグバンドアレンジなどできないので、こんな感じかな~とイメージして書いたら、エリックが作ってくれたのは"その50倍くらい素晴らしいアレンジ" 実は同い年の2人。1963年生まれ "舞の海と同じ""ちょっとカチンときたんですけど" ついでに言うとダウンタウン、ジョージ・マイケルと同い年 さらに"サザエさんのお父さんの年をすでに超えてしまった" →1980年の曲。エリックも同時代に聞いていたという 柔道をやりつつエレキベースを弾いて歌も歌っているというカオスな高校時代を過ごしていた当時、いつかこの曲を歌えたらな~と坊主頭で思っていた話 7. Nothing You Can Do About It "かっこいい曲でアレンジですね" このコンサートのためにアレンジした。 竹善から連絡があった時、ちょうどエリックも聞いていてびっくりした。アレンジは1日位で書けてしまった話 "好きな曲だとガーッと書いてしまう" "色々な思い出が…""ありますか?""酸っぱい思い出が" デヴィッド・フォスターが来日した時も演奏。その時ピーボ・ブライソンがコーラス ピーボは今年御年70歳 ピーボは「アラジン」の楽曲のデュエットも務めるなど素晴らしいシンガー "君は雨を止めることができるのかい…君にはできない…すいません、1人の世界に入ってしまって" 8. Can You Stop The Rain "ありがとうございました" 最後の曲の前にメンバー紹介 <サックス> 小池修 真野崚磨 "来日当初からお世話になっていた" 吉田修 黒川和希 鈴木圭 <トロンボーン> 半田信英 "説明が必要ない。5歳くらいからステージを踏んでいた。出会った当時中学生。おじさんみたいなプレーをしていたが中学生、早熟というやつ?" 中川英二郎 高井天音 元々堅気の世界…オーケストラで演奏しているが、"ジャズの世界に引き込もうとしている" 野々下興一 <トランペット> 菅家隆介 "来日当初から助けてもらっており、サザンや椎名林檎などとも共演" 西村浩二 山崎千裕 現在昭和音楽大学4年生。1年の頃から自分の生徒で、当時は見た目どおり優しく内気で音も小さかったが、スパルタ指導したり、いろんな現場を経験させたりして、勉強熱心なのでめきめき成長。"リナ同様スタートラインに立ちました" 飯塚亮凱 ピアノ:宮本貴奈 "アレンジャー、音楽監督、アーティストとしても活躍" ベース:"プロデューサーとして多彩な才能を発揮" 川村竜 "ベースの…ドラムの千里ちゃんですけど" エリックのバンドに入って2,3年、小学生の頃既にステージ "女性だから・小柄だから・若いからというのは不要。一人の素晴らしいドラマーとして世界中で活躍" 川口千里 "司会進行役のエリック・ミヤシロです" 凄く思うのが、自粛の時期を経てお客様の大事さを痛いほど感じた…お客様との距離ができてしまう時期が長かった 今も安心とは言えないが、音楽というものの大切さを感じた人も多いだろう "配信で見ている方には失礼ですが" 配信では感じられない生の空気感をみんなも感じられるだろうし、演奏する側も拍手とか手拍子とかがあるとどんどんテンションが上がる話 "皆さんも一緒に作ってるんだよ、というのは生ならでは" 今日も全員抗原検査を受けさせられるなど、"皆さんの安全を守るために・安心して聞いてもらえるように頑張っています" 皆さんも"音楽の輪が途切れないように体調に気を付けていただいて、クラブとかライブ会場に戻ってきてほしい" →今年の2月に旅立ってしまったチック・コリアの名曲 彼は自分の曲を振り返ることはせず、自分の古い曲を演奏する時も"学んできたことを古い曲に取り入れて変化させていっていた" 彼のマネじゃないが、自分も学んできたことをアレンジに取り入れた…という 9. Spain "せっかくなのでもう1回リナちゃん…すいません、もう1回私達と遊んでください" "ありがとう。配信の皆様もありがとうございます" アンコールの拍手が鳴る中"アンコールの儀式とかあるじゃないですか" 最後の曲とか言っておきながら絶対1曲用意しておかないといけない"日本アンコール協会というのがあってね" ドラムのイントロが鳴る中…竹善再び "アンコール協会役員の佐藤竹善です。ちょっとドーナツ食べ過ぎて…最後は楽しくロックンロール" 10. Crazy Little Thing Called Love "ありがとうございました~Thank you for coming, Good night、おやすみなさい" 昨年~今年前半にかけて、パンデミックと試験勉強のため、配信を数本見るのがやっとでしたが、 感染が下火の10月後半に、"今なら行っていいだろう"と判断したライブに久しぶりに行くことができ、 考えてみたら「Rockin' It Jazz Orchestra」以来のライブに行けたありがたさに喜びをかみしめております。 今回は、さすがに東京ブルーノートまで行けないし、祝日の夕方の配信だったから夫と一緒に観るのにちょうどいい、ということで視聴しました。(ただし、レポは後日アーカイブを観ながら下書き) 昨年、SING LIKE TALKINGの無観客配信ライブを観た者としては(特に、観客がいない中野サンプラザでのライブ) 観客がいてこそ・"お客さんとアーティスト・プレイヤーが一緒になってステージを作っている"ことは、配信の画面の前でも感じ取ることができました。 何より、竹善さんが再びビッグバンドと共演できる機会が巡ってきたことは、いちファンとしても喜ばしいことです。 え~、実のところ自分は世にいう○○フェチなるものにご縁はないものと思っていましたが… 最近どういうわけか、クラシックでもジャズでも"トロンボーンを演奏する動きが面白い"という、妙なものに注目してしまっております。 ビッグバンドのステージは「Rockin' It Jazz Orchestra」が初めてではないし、角松敏生さんのステージ、「シング・ライク・ホーンズ」、Nothing But The Funkなど、ホーンがいるステージは結構観ているはずなのですが… 学校時代に吹奏楽部に入り損ね、身近でサックスを演奏する人は何人もいた一方、トロンボーンを演奏する人は大学のクラブの後輩に1人いただけで、結局管楽器についてはよく分からないまま音楽をやってきた者の目から見たことしか書けませんが、 トロンボーンという楽器は、U字型の管をスライドさせることで音程を変えるため、グライド音の表現が魅力の1つなのと同時に、 高低をきっちり出すときは素早くスライドさせる必要があるはずで、 そのキビキビした動作がカッコいいと思ったんでしょうか…そこがトロンボーンの表現力の要であり難しさでしょうし。 今回は、悪いのは私のPC画面・また映像が途切れないように低画質で観たためとはいえ、残念ながら画面が暗くて、中川英二郎さんのソロなどはあまりよく見えませんでしたが。 この下書きをまとめている最中に、千里ちゃんのご師匠でもある手数王ことドラマーの菅沼孝三さんが他界されたとのこと、 ステージ4の大腸ガンで闘病のため活動休止とフェイスブックで公表していたのを、菅沼さんのファンである夫が見つけて知ってはいたのですが… 時期から考えると、2019年のDeep Purpleトリビュートの頃はもう、ガンが進行中だったと想像できます。 月並みながら…菅沼さんのDNAは、今回(のみならず、「あぶない刑事」記念ライブなどでも)とっても良いお仕事をしていた千里ちゃん他にも脈々と受け継がれていくことでしょう。 合掌 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021年11月19日 09時52分34秒
コメント(0) | コメントを書く
[ライブレポ] カテゴリの最新記事
|