Serene state of mind

2024/04/28(日)10:46

血は争えない? 血まみれの争い?

―さすがに、このタイトルがかつての血液型差別をテーマとした10-line essaysのタイトル「Bloody struggle」に引っ掛けてあると気付いた方はそうそういらっしゃらないかもしれませんが、 まず4/8のブログのコメントから「両親がB型とO型だった結果、顕性へテロのB型」が何か解りにくかったとお見受けでき、 本日は、ご質問にお答えすることも兼ねた「10行エッセイ」でしたが、元々週刊ペース故、大変お待たせいたしました。 遺伝子としての血液型のA型とB型の顕性の度合いは同じで、O型はA型・B型に比べると潜性です。 そして、両親の血液型によって、B型の場合はB-BのB型とB-O(この場合、O型は遺伝子としては持っていても表に出てこず、O型とは診断されない)のB型があることになります。 O型は潜性同士なので「O-O」の組み合わせの時にしか「O型」と診断されません。  AB型はA型とB型の顕性の度合いが同じのために発生する血液型です。   よって、私の場合はB型(が、B-BなのかB-Oなのかは不明。祖父母の血液型までは定かではないので)とO型の両親の間に生まれたので、「B-OのB型」なのは確かです。 それが「顕性へテロのB型」という意味です。 ―と、いうご説明でよろしゅうございましょうか。 応用編として、A-OのA型とB-OのB型の両親からは、(A-Oの)A型・(B-Oの)B型・O型・AB型の4種類全ての血液型の子が誕生する可能性がある、ということが言えます。ちなみに、どうやら私のO型の親がそのパターンらしいです。 cf. https://www.med.kindai.ac.jp/transfusion/ketuekigaku7.pdf https://s-lab-tomita.com/cont/column/no5mendel.html https://hensa40.cutegirl.jp/archives/2751 「顕性へテロのB型」とは元々、血液型診断妄信者に「B型っぽくない」と言われることがよくあるため、学校でも習う生物学用語を用いてそやつらをけむに巻くために考えた切り返し文句でした。  by大学受験のセンター試験の科学では生物学選択 だったら、先の不適切質問オンパレードの面接で血液型を聞かれた時もそう答えてやったらよかったかいな。 ただ、その時はそこまで頭が回らず、後でその転職支援サービスの規定に従って、血液型の他にも不適切質問が複数あった旨を報告しました。 当方としては、この手の都市伝説的血液型診断は、社会的に有利な要素が多いとされているらしいA型・次いでO型の御仁が今で言うマウンティングのために話題にしたがるものと当時は決めつけさせていただいていたので、 「何型?」と聞かれたら答えず「あなたは?」とすかさず聞き返す、という反撃も考えましたが、 実践する機会がないうちに、血液型診断は、科学的な根拠はないとする統計学的な解析結果が公式に発表された上に「ブラハラ(ブラッドタイプ・ハラスメント)」という言葉も生まれ、下火になっていった ―はずなのですが、それにもかかわらず、その面接では何を意図して血液型を質問してきたのやら。 危険・有害業務があって労災に備えてというなら、入社時に確認すればいいことです。 cf. https://mitsucari.com/blog/blood_harassment/ https://global-saiyou.com/column/view/blood-type_harassment なお、 ・少なくとも私が中学校・高校で生物学を学習した時は「優性・劣性」という用語が使われていましたが、 ある遺伝形質が表に出るか出ないかの違いが「特定の遺伝子が優れているか劣っているか」という誤解につながらないよう、2021年度から教科書の記載が「顕性・潜性」という用語に変更されています。 血液型診断が公にまかり通っていた頃の上記の切り返し文句も当時は「優性へテロのB型」でしたが、今後は現在の用語に合わせるものといたします。 ・Rh因子など、ABO式以外の要素は考慮していません。 cf. https://www.huffingtonpost.jp/entry/story_jp_607e73d0e4b0dcb1545ceed4 https://www.nikkei.com/article/DGXLASDG15H7R_V10C17A9CR8000/ 「謎なぞ30」の答え: 《1》前に「失」が付く言葉になる (失脚、失明、失点、失笑、失火、失格、失念、失血、失恋、失敗、失神、失楽園〈旧約聖書「創世記」のアダムとイブの楽園追放〉) 《2》「たけかんむり」が付く漢字になる (笛、笠、筍〈たけのこ〉、答、等、節、箱、篤〈重篤〉、簡〈書簡〉、篭〈かご〉、箇〈箇所〉、筈〈はず〉)

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