2006/07/09(日)01:52
痛恨の引き分け・・・
先月末に志半ばで逝去された故・大西忠生前ザスパ社長を悼み、試合前に1分間の黙祷。
ザスパ、湘南の両軍共腕に喪章を巻いての試合となった。
湘南のセンターラインを形成するDF田村、MF中町、FW石原の群馬凱旋試合でもあった。
攻守の要である島田、鳥居塚を出場停止で欠く苦しいメンバー構成。
だが何としても勝たなければいけない試合。
それは選手達が一番よく分かっているはずである。
試合開始早々からその気迫は伝わってきた。
前半3分、ゴール前のこぼれ玉をMF山崎が上手く抑えた無回転気味の地を這うような鋭いシュート!
これがゴール左隅に突き刺さりザスパ先制!!
山崎はシュート技術はおそらくザスパの中ではトップレベルである。
が、ゲームは甘くない。
前半25分、ザスパDFのミスを突かれたスルーパスに反応した湘南FW梅田が、
ザスパGK高木と交錯しながらシュート!
これが決まって1-1の同点に追いつかれる。
梅田はこの同点弾と引き換えに負傷退場。
痛い代償だったが、これが湘南にとっては非常に大きな1点となった。
前半はこのまま終了。
後半はDF依田に代わって主将でもあるFWの佐藤が投入される。
フォーメーションも4-4-2から3-5-2に変更。
この采配がピタリ的中する。
後半開始早々の2分、FKからMF中井がゴール前に上げたセンタリングを、
佐藤がヘッドでゴールに叩き込む!
2-1と再び湘南をリードする。
後半とはいえ早い時間に点を獲ってしまった事が響いたか、
その後は某代表よろしく守りの意識が働いてしまったように思われた。
カウンターでもう1点獲りに行こうにもイージーミスでボールがなかなか繋がらない。
降り出した涙雨とも思える激しい雨はどちらに味方するのか?
後半半ば以降は湘南タイム。
何度もゴール前まで攻められ、ザスパDFのミスもあり、
いつ同点に追いつかれてもおかしくない状況。
湘南のミスもあって辛くも凌いでいたDF陣だったが、
後半34分、ザスパ陣内PA付近に上がったロングボールがチカの踵に当たり、
それをトラップした湘南のゴールゲッター横山がシュート!
これが決まってザスパが遂に同点に追いつかれる。
結果的に湘南にアシストしてしまうという失態・・・。
それまで相手DFにプレッシャーを与え続けていたFW吉本を下げてしまった直後の失点だった。
試合終了まで両者守りに入ることなくせめぎ合いが続くが、
結局得点には至らずそのまま試合終了。
島田、鳥居塚を欠いていた事、
またも酷い審判に当たってしまった不運等はあったが、
3点目、4点目を獲れるチャンスが十分あったにも拘わらずそれを生かせなかったことが敗因。
リードしても最後まで集中力を維持しなければ勝利には結びつかないという、
大西氏が与えてくれた試練なのか・・・。
これで第二クール終了。
これまでの勝ち星は5勝。
昨年度の通算勝利数と同じである。
昨年度の約半分で5勝出来たとも取れるが、
今年度の戦力から考えれば少なすぎる勝利数である。
勝てる試合は何度もあった。
自らチャンスを潰している試合が多い。
何よりアウェーで開幕戦以来勝っていないというのはあまりにも痛い。
最下位は脱出したものの、
負ければすぐに定位置に戻ってしまう。
最下位を定位置にしてはならないのである。
次節は今季相性良く2連勝中の神戸だが、
さすがに今までの様には行かないはず。
心して試合に臨まなければならない。