2007/07/25(水)13:46
ベスト4残り2枚は前商、高商!
第89回全国高校野球選手権群馬県大会準々決勝残り2試合が24日行われ、
前橋商が前橋を、高崎商が健大高崎を振り切り、
それぞれベスト4残り2枚の切符を掴んだ。
前商は3回、エース佐々木が打ち込まれ、
前橋に2点を先制される苦しい展開。
しかしその裏すぐに逆転する。
7回に同点に追いつかれたものの、
8回裏、全国屈指の飛距離を持つ、プロ注目の4番樺沢が、
甘く入ったカーブを見事センター前に打ち返し、
前商が再び突き放す。
結局このまま前商が逃げ切り、2年ぶりに準決勝に進んだ。
強力打線と県屈指の投手陣を引っさげ、優勝候補と言われる前商だが、
しぶとい前橋野球の前によもやの大苦戦。
だが、最後は粘りで春の雪辱を果たした。
昨年のセンバツで初戦敗退ながらそのスローイングスピードが注目を浴び、
今や高校No.1キャッチャーの呼び声も高い真砂擁する高商。
コールド勝ちこそないものの、見事な試合運びで、
太田工、桐生といった強豪相手にも危なげなく勝って来た。
一方、昨秋初の関東大会出場を果たした健大高崎は、
ここまでは常にギリギリの勝利。
健大のエース佐藤は、制球力で勝負するピッチャー。
変化球で三振の山を築くものの、ストレートにそれほど威力はなく、
そこを高商打線に狙われ、8回までに4点を奪われる。
一方の高商の2年生エース堤は重く、威力あるストレートで健大打線を力でねじ伏せ、
8回まで強打の健大打線をわずか1失点に抑える。
だが9回、ヒットとフォアボールで1点を失い、
さらに2アウト満塁の大ピンチを迎えるが、
ここで堤は威力あるストレートで最後の打者を三振に切って取り、
見事ベスト4に進んだ。
26日の準決勝第二試合は、高商VS前商の伝統校対決となる。
広島、阪神、楽天、マリナーズのスカウトが注目する、
樺沢、大古の長距離砲を擁する強力打線の前商相手に、
高商のエース堤がどのようなピッチングをするかに注目が集まる。