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第87回全国高校サッカー選手権大会準決勝、悲願の決勝進出に王手をかけた前橋育英だったが、超高校級ストライカー大迫勇擁する鹿児島城西に5-3で逆転負けを喫し、4度目の挑戦でまたも涙を呑んだ。今回こそは優勝を狙えるチームだったが、またも高い壁に跳ね返されてしまった。しかし、ここ数年の低迷から考えるとベスト4は上出来といえる。優秀選手に選ばれたのは、元U-15日本代表笛田、炎のキャプテン米田、スーパーボランチ六平、パワフルシューター中美、育英の10番佐藤、スピードスター西澤の6人。優秀選手に選ばれた人数は、優勝した広島皆実と同数の6人であり、この数からも育英がいかに素晴らしいチームだったかがわかる。特に中盤の4人が全員選出された事は評価に値する。全試合を通して完全に試合を支配していた事実が認められた形となった。今大会で悲願の初優勝はならなかったものの、2年生のスタメン6人に加え、U-17日本代表の小島、187cm大型ストライカーの小牟田など、新チームにも全国トップレベルの好素材がひしめくタイガー軍団。前橋育英の美しく華麗なパスサッカーが全国にお披露目されたことで、今後更に好素材が集まることも予想される。タイガー軍団の今後の新たな飛躍に期待したい。