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中国、イランに対する強硬姿勢が支持されてトランプの支持率があがっているそうな。 特にイランに対する姿勢は、チキンレースに近い。 イランが明白に「核合意」を破っているという証拠を情報機関は握っているのか?イラクに攻撃を仕掛けた時に、「イラクは大量破壊兵器を持っている」という情報を確たるものとしてブッシュに上げた情報機関が、そんなに腕を挙げたとは信じがたい。 「現在挑発行為を行っているのはアメリカで、私はアメリカの行動の方が心配だ」と語っている識者がいたが、偶発的な事件が戦争に直結する可能性は大きい。 キューバ危機の際、後になって当時の関係者が集まって「いまだから話そう」という番組を見たことがある。軍の「キューバに侵攻すべし」という強硬論を押えたのはケネディだったが、もしも米軍が侵攻してきたら、それに対して小型の核兵器を使用する予定だったとキューバ側の出席者が語っていたのが忘れられない。そうなった場合、その後の展開は悪夢となっただろう。 今回は、原子力空母を派遣するとトランプは息巻いている。どうせボルトンあたりから吹き込まれたんだろうが、十年一日のごとく強硬論を吐いていればいいと思っている頭の悪い奴だけが政権に残った結果がこれである。 外交というものを知っている常識人はすべてやめさせられている。 「偶発事故」というものは、誰も予期せぬ状態で起きるから偶発なので、それが起きる確率を人為的に下げるのが常識というものである。 現政権は、意識的に確率をあげている。それを支持する国民が増えているというところ、アメリカ人は、西部劇のヒーロー気取りのようだ。 正直、朝のテレビをつけるのが怖くなっている。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
こちらのニュースを観ていると、この件に関してはあまり緊迫感がないようです。なにしろしっちゃかめっちゃかな外交ですから、馬鹿にする以外どう反応していいかわかりませんよね。いざという時には実務レベルの人たちが命令を無視することを期待するしかありません。
>中国、イランに対する強硬姿勢が支持されてトランプの支持率があがっているそうな。 これを示す世論調査のことは知りませんでした。議会と大統領府の対立の方にばかり注目していました。トランプ氏の1985-1994収入に関する情報が出て、彼は10年間で$1 billion以上の損を計上していたとか、議会からのいくつかの召喚をすべて無視しているとか。そういう話で持ち切りです。 (2019.05.11 04:53:54)
cozycoachさんへ
あまりのことに驚いてばかりなのですが、アメリカのような巨大企業がひしめいている国で、トランプを排除しよう(弾劾)という動きが表面化していない(私が知らないだけかもしれませんが)事が不思議です。米中の経済対立の結果としての高率関税によって被害を蒙る業種もあると思うのですが。 たしか、「支持率が47%になった」という報道を見た記憶があります。逆に大損をした話(経営者としても失格)などは余り報じられていない印象があります。 (2019.05.11 20:13:49)
まろ0301さんへ
僕にもおよそ45%の人たちの心理はわかりません。ニクソンの時以上の嘘と隠ぺいですからね、当時の心理で行けば、完全に弾劾ものです。しかし、今の約半分の有権者は、公正さとか公平さとかは二の次ということのようです。自分たちのグループがよければいい、自分たちの国がよければいい、という自国・自民族中心主義のようです。これを理解するにはHarariという歴史学者の著作が参考になります。民主党は、弾劾に進むべきか風向きを見ている状況です。この先、変わるとしたら、45%が40とか35になった時でしょう。来るか来ないかは誰にも読めません。 (2019.05.12 08:58:54)
cozycoachさんへ
ハラリというのは、ユヴァル・ノア・ハラリ氏の事でしょうか。彼の著作『ホモサピエンス全史』『ホモ・デウス』は、スペインの帰途フランクフルトに寄った時に時間があって書店に行ったのですが、二書ともに平積みでした。非常に斬新な視点で啓発されます。 アメリカの深部にあるマグマ(貧困から来る自己中心主義、自民族中心主義)だけではなく、プロテスタントの一派である「福音主義派」は、もうほとんど狂信者に近いと私などには見えてきます。 扇動的な説教を聞いて神との一体感を得て、説教師になる。そこには、知性も教養も必要ないというアメリカ初期の「大覚醒」を調べてみると、実に特異な国だなと思います。 (2019.05.12 21:03:30)
まろ0301さんへ
そうです、ユヴァ・ノア・ハラリ、中世史の学者のようです。面白い視点を提供してくれています。 漠然と思うのですが、単に狂信的と片付けていてもすまないのかも知れませんよ。これが一時的な増殖だといいのですが、これから数十年にわたる傾向かも知れませんから。ドイツや日本が(他の帝国主義諸国との兼ね合いの上とはいえ)あれだけの惨事をもたらしたのも10数年かかってますし。 (2019.05.15 03:39:49)
cozycoachさんへ
このような行動、このような言論に対してはやはり、言論で対抗するしかないでしょうね。ただ言論というものの限界を感じる時もおおいです。さらに、「神様を背負っている」と信じている人たちですから。 アメリカが分断されていると感じます。 若い人たちが銃規制を求めて立ち上がっている姿を見ると希望を感じますが、まだまだ全アメリカを揺り動かすだけのムーブメントにはなっていません。 中東への大規模派兵も取りざたされていますし、偶発的衝突がない事をいのります。 (2019.05.15 22:33:39) |
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