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「刑事フォイル」「エルサレムの悲劇」を見た。自国が行った三枚舌外交(「バルフォア宣言」「フサイン・マクマホン協定」「サイクス・ピコ協定」)、さらに、イギリス政府はアラブの仕業と見せかけてユダヤ人をパレスティナに送り込むための船を爆破させる。また、ガセネタを掴ませてフォイルをMI5から追放しようとする。ユダヤ過激派は、善意を利用して爆破テロを起こそうとする。 ユダヤ人、ポーランド人などの移民は出ていけという運動を「言論の自由」を盾にとって行う人物は克明に描かれる。 今のイギリスだけではなく、西ヨーロッパに広がる「自民族中心主義」「移民排斥」に鋭く迫る一篇だった。 今の日本では作れないドラマだろう。日本が戦争中にアジアで何をしたかを本格的に描いたドラマを見た記憶がない。ただ、NHKがこのドラマをイギリスから輸入して放映したのは、今の日本の現状へのささやかな抵抗であるかもしれない。 歴史発掘モノではNHKは頑張っていると思う。ただ、軍部の愚かさは取り上げられているが、当時の国民たちの狂態はまだまだ取り上げ切れていない。
映画で、「主戦場」というのがあると聞き、チラシも読んだ。神戸の元町映画館で、6月15日から28日まで上映予定。櫻井よしこ、ケント・ギルバート、渡辺美奈、吉見義明などの諸子に対するインタビューで構成されているようだ。
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いつの時代かと思ったら1946年11月なのですね。
制作は、2015年。 今作ったと聞かされても違和感がありませんでした。 それにしてもネット配信の時代に、NHKが海外ドラマを買って、国内で放送する意義は何なのでしょう。 (2019.05.27 17:53:40)
maki5417さんへ
NHKが海外ドラマを放送する意味は、私のように「ネット配信」ってなんだ?という人間が居るからでしょうね。いまだに、「オン・デマンド」とはなんなのかわかりません。 「現代史」は、まだまだ分からないところだらけです。それに乗じて「修正主義者」のひとたちには、「南京虐殺」も「従軍慰安婦」も「なかったこと」ですから。 (2019.05.27 20:48:29) |
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