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チャー君は、明石に住んでいるときにうちの仔になりました。もともと、最寄りの駅からずーっと隣の家の奥さんの後をついてきたようですが、家に入れてもらえなかったので、我が家にやってきました。ちょうど夏のことで網戸にしていたのですが、網戸の下の牛乳箱を踏み台にしてジャンプ!!網戸にしっかり爪を立てて大きな声で、「にゃにゃにゃにゃー!!(入れてくれー)!!」と喚いたわけです。で、根負けしてうちの仔になったというわけです。 ものすごい大食いで、たまたま彼を車に乗せていた時に、 「首輪をしているんだから飼い猫だよね」 「なんで捨てられたんだろう」 「それ、絶対に大食いだからだよ」 「じゃ、このまま大食いを続けるんなら、うちも捨てたほうがいいかな」 という会話をしていたら、「捨てたほうが」のところで、ひと声高く「にゃー!」と啼いたのでした。それ以来、我が家では、「チャー君は人間の会話を理解しているんだ」ということになりました。 大食いなものですから、どんどん太っていって、6kgほどになりました。寝ているのを上から見ると、ちょうど「ツチノコ」体形。そのかわり大変に俊敏で、たんなる「太っちょ君」ではなかったのです。私たちが帰宅するときはどうしてわかったのかわかりませんが、ベランダのてすりのところに乗って出迎えてくれるというのが習わしでした。 西宮に越してきてからは、出入り自由なマンションに最初住んでいたのですが、しょっちゅう出ていました。傑作だったのは、下の階の奥さんと妻が話していた時に、 「お宅の猫ちゃんサバ虎ですよね」 「そうですが、なにか?」 「先日、うちの家に来て啼くからご飯をあげまして」 「それはすみません、ありがとうございました」 「いえ、それが、もう一匹いらっしゃって・・・」 つまり、「舎弟」を連れて、「こいつにも食わせてやっちゃくれねぇか」という状態であったと考えられます。 外に出ていくと、いろんなことがあるようで、かなり深い怪我をして帰ってきたことがありました。獣医さん(上の方とはまた別の)いわく、「これほど傷を負っているのなら、相手も無事では済まなかったでしょう」と言ってくださり、チャー君のプライドを守っていただきました。 思い出せば、ほんとにいろんなことを思い出します。でも、お別れです。 残された「あも君」。かなりナーバスになっています。解っているんでしょうね。
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チャー君が亡くなったのですね。悲しいですね。読んでいて涙が出て来ました。
あも君もしばらくは情緒不安定の状態が続くでしょうね。 でもまろさんに拾われてきっと幸せな猫生だったことでしょう。 (2020.02.22 10:40:42)
嫌好法師さんへ
ありがとうございました。今日、業者の方に来ていただき、骨にしてもらいました。いま、二つの骨壺が並んでいます。 三匹から教えてもらったことは様々ですが、「猫」とひとくくりにはできないものだと思っています。「個性の違い」というものに気づかされました。 (2020.02.22 22:28:01) |
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