上海から吹く風
NHK BS1に「地球アゴラ」という番組がある。ウェブカメラを使い、世界各地で暮らす日本人とスタジオを結び、身近なニュースや現地の話題について、会話を楽しむという番組である。この番組は、今日(7日)、BS20周年特集 「地球アゴラで世界一周」と銘打ち、午後1時10分から10時間生で放送されることとなっている。実は、この番組に我的女兒が登場する。どうせ数秒ではあろうが、まあ、何事も体験し、蓄積し、恥をかいていけばそれでよい。きっと、いつか、何かに役立つだろう。ところで、昨年、初めて訪れた上海は、人間のバイタリティーに満ち溢れていた。人口1,800万人の国際都市は、ある面で、東京よりも都会であるが、一方で、昭和30年代の日本のエネルギーを併せ持っている。端的に言えば、人、車、バイク、自転車、人力車が、文字どおり、道路を一緒になって突っ走っているのである。車はとばす、とばす。人も、車が来なければ、いや来ていても、赤信号でも堂々と道路をわたる。店に日本の接遇を期待してはいけない。気に食わないことは客も店員も大声で議論する。女性のバイク運転者が目立ち、ゆっくりと話しながら並走したり、3人乗りで走っているのも頻繁に見受けられる。要するに、道路や歩道が、とにかく広いのである。以上のことを「無秩序」という言葉でかたづけるのは簡単だが、私のような人間には、むしろ、非常に人間的な世界に感じられる。管理がいきすぎて、身動きのとれない、がんじがらめの社会よりは、はるかに発展性があるように思うのである。ということを思いながら、3日3晩、紹興酒と青島ビールを飲んでいたことは、言うまでもない。だいぶ話がそれたが、小生の風来坊的性格に似た我的女兒の、やさしい割には冒険的性格の今後を、じっと見守りたい。そして、今日、TVで会うのを楽しみにしている。http://hiro4.com/shanghai2008/